第9話
”朝になってしまった…。”
あれから寝てたのか目をつぶってたままなのか、朝になってしまった。
寝返りをうつように、チラッと背中側をみると
RENさんが自分の横で寝ている。
夢ではなかったようだ。
起きないと帰国の飛行機に遅れてしまう。
そっとソファーから立ち上がり、
ホテルを出る準備を始めたが、RENさんはまだ寝ているようだが、起さないと飛行機に遅れてしまう。
”よく寝れるなー”
とイラつく感情なのか呆れた感情のような気持ちが抑えられないが、
なんと声を掛けたらいいんだろうか?
どんな顔でRENさんと話したらいいのだろうか?
と思ってはいるものの、時間が本当になくなってしまう。
「RENさん、飛行機の時間があるのでそろそろ起きな…」
と言っている最中に起きだした。
一言目は何だろうか!
「うん。」
”えー、また「うん」だけー!!!
「はっ早く準備してくださいね。自分はロビーにいってますから。」
と、先にロビーに向かい、少しでも一緒の空間にいる事を避けた。
色々と聞きたいことはあるけど、なんて聞いたらいいのか!?
あーこう考えているとエレベーターのドアが開き、RENさんがやってくるのが見えた。
「ど、どうしよう…。」
近づいてきたRENさんは、
「行こうか。」
と一言言葉を放つと、そのまま何もなかったかのようにホテルの出口に向かっていった。
RENさんの後を追いかけるように近づき、自分たちは日本へ帰国するため空港へ向かった。
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