初めて、阿蘇山を訪れた誠

阿蘇駅から、バスに乗り換え、阿蘇山山頂へ向かった二人。約45分程かかって、阿蘇山上ロープウェイ入口へ。ロープウェイに乗り換え阿蘇山山頂に着いたのは、昼過ぎの1時頃だった。

「うわっ!ちょっと臭い!」

誠は鼻を摘まんだ。

阿蘇山中岳火口にやって来た二人、噴煙を上げているが手に取るように見えていた。

「ずっと噴火しているんやね!間近で見たの初めてだよ!・・・今、大噴火したらどうなるのかな?もう助からんかもよ!」

誠は紀子に聞いてみた。

「うーん!とりあえず、あのコンクリート制のかまくらみたいなところに避難するしかないけどね!」

「あそこで、助かるのかな?」

「うーん!助かったとしても、大火傷は免れないわね!」

「こ・・・こわー!」

誠はやや怯えていた。

約30分ぐらい中岳をぶらぶら。そして、ロープウェイにて、阿蘇山上に戻り、バスで今度は、草千里に向かった。阿蘇火山博物館に入った二人。阿蘇山の大噴火の歴史等、リアルに紹介されていた。その後、草千里方面へ。

「ここで、馬に乗れるわ!一度乗ってみる?」

紀子は誠に聞いた。

「馬に乗って・・・?」

「この草千里を散歩するようにまわるんだけどね、乗馬体験が出来るわよ!」

「へぇ!確かに、貴重な体験かも!・・・20分コースでいいんじゃない?」

「そうね!5分だとあっと言う間だし、初めての乗馬体験だから!20分ぐらいだったらじゅうぶんじゃない?」

紀子と誠は、初めての乗馬体験を体験する事にした。

早速、二人はそれぞれの馬にまたがった。

「けっこう高いわね!」

馬は係員に引かれながら、ゆっくり歩いて行った。約20分ぐらいの乗馬を二人はまんぴつした。

「馬に乗って散歩も悪く無いね!」

誠はやや満足そうだった。

・・・その後、二人は再びバスで阿蘇駅に向かい、そこから内牧駅に向かった。駅から約20分程歩いて内牧温泉『金時』という旅館に到着した。夕方の5時過ぎだった。

チーン!

誠はフロントの呼び出しベルを鳴らした。奥から、女将さんが出て来た。

「ようこそ、いらっしゃいませ。予約されていますか?」

「はい!木下と中村です」

「あっ!はい!お待ちしておりました!」

二人は、宿泊手続きをした。そして、宿泊する部屋に案内された。

「ご夕食は7時の予定ですので、大宴会場へお越しください。ごゆっくり!」

「あっ!はい!ありがとうございます!」

二人も、頭を下げた。

「さて!早速温泉に入ろうよ!」

紀子は誠に言った。

「うん!いいね!」

二人は備え付けの浴衣を持って、大浴場へ。

「誠君の故郷の洲本温泉から一緒に温泉に入るようになったわね!」

紀子はそういうと、それぞれ、男湯、女湯に別れて入った。二人は、内牧温泉にまんぴつした。約小一時間程入って、浴衣を着て、部屋に戻った。そして、一服した後、7時前に、大宴会場へ向かい、夕食をとる事に。

「木下と中村です」

誠はそういうと、係員に案内された。そして、御膳の前に座り込んだ。

「なかなかの会席料理みたいだ!」

誠はそういうと。

「この後まだまだ、料理が来るわよ。」

二人は、早速食事を始めた。

「ビール飲まれますか?」

係員が二人に尋ねた。誠は断ったが紀子は。

「はい!頂きます」

紀子は飲むようだ。

「僕はお茶のほうがいいです」

二人は、次々と出される会席料理を惜しみ無くたいらげた。8時前に夕食を食べ終わり、部屋に戻った二人。

「けっこう、多かったわね!」

「うん!もう、お腹いっぱいだよ!」

「明日も早いことだし、もう、寝ようか?」

「そうだね、久しぶりの遠出だから、ちょっと疲れたよ!」

二人は、そのまま床の間についた。




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