誠と紀子、初めてのデート旅行
6月初め、木曜日から休みをもらった誠。朝6時前に新大阪に着いた。それからまもなく紀子と合流。
「おはよう。朝早く来たからちょっと眠いわね」
紀子はやや眠たそうな顔をしながら言った。
「ああ!おはよう。・・・もう4時過ぎに目が覚めちゃった!」
二人は、6時過ぎに新大阪を出発する。早速改札を通り、ホームへ。しばらくしてから、誠達の乗る予定の車両が入ってきた。その車両を見た誠は驚いた。
「これが、前テレビでみた500系のぞみか?まるで大蛇みたいだ!」
「だ・・・大蛇って!」
紀子も誠の言葉にやや驚いたようだ。たしかに、円みを帯びた車体は巨大な蛇のように見えなくも無い。
二人を乗せた500系のぞみは、新大阪駅を出発して博多に向かった。途中、姫路や岡山、広島と小倉に停車して2時間半たらずで博多に到着。そこから在来線に乗り換え。西鹿児島行きの特急『つばめ』で熊本へ向かった。熊本迄1時間程だった。熊本駅で、誠はまた驚いたようだ。
「あれ!蒸気機関車が止まっている。珍しい!・・・運行している蒸気機関車を間近で見たの初め・・・」
ボーーーーッ
機関車は突然、大音響の汽笛をならし、誠と紀子はかなり驚いた。
「音デカッ・・・耳がキーンとなっているよ!」
その後、機関車は、ゆっくり走り初め、熊本駅をあとにした。
「ここから、阿蘇駅まで行ったらいいんだよね?」
誠は紀子に聞いた。
「うん!ずっと行けば、波野まで行っちゃうけど、行っても何も無いからね、つまんないから、阿蘇で降りてバスでもう阿蘇山へ行こうよ!」
熊本駅から豊肥本線で阿蘇方面の特急に乗り込み阿蘇駅に向かった。
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