誠と紀子の旅行計画

誠と紀子は、その日のうちに戻る事にした。

「明日日曜日だから、泊まって行けばいいのに・・」

姉は二人に進めたのだが、はじめからすぐに戻るつもりでいたらしい。

「じゃ!またね。紀子ちゃん、誠をよろしくね。」

二人は、家を出て高速バスターミナルに向かった。

「神戸までのバス、あるかな?無くても舞子まで行けたらいいんだけど」

10分ぐらいでバスターミナルに着いた二人。なんとか神戸三宮行きのバスが有りそうだった。二人はチケットを購入して、三宮行きのバスに乗り込んだ。約2時間半で三宮駅前に到着。そこから、阪神線に乗り換え、紀子は石屋川駅で下車、誠と別れた。

「またね!着いたら、電話を入れるよ!」

誠は梅田で降りて、四ツ橋線でそのまま、アパートに帰った、着いた時もう9時を回っていた。

「あっ!もしもし、今着いたので、今日はお疲れさま」

「ええ!誠君も、大丈夫?かなり疲れたんじゃない?明日日曜日だからゆっくりしてね、おやすみなさい」

「おう!おやすみ!」


日曜日、誠はあまり出歩かないようにしていた。部屋の掃除等で、1日が終わったようだ。


休み明けの月曜日、いつものように、朝出勤して、仕事をしていた。そんな中、誠は専務に呼び出された。

「木下、入ります!」

ドアをノックして、事務所に入った。

「おう!誠か?まあ!座りたまえ。・・・実は、お姉さんから電話があってな、6月の3連休に旅行にでも行かせてくれと言われてな!」

「えっ!お姉ちゃん、わざわざ電話してきたのですか?」

「ああ!まあおそらく、このところずっと休まずに頑張ってきてくれたからな、お姉さんも心配になっていたんだと思うよ!、どうかね、彼女さんと気分転換に熊本に行ってみないか?誠も旅行とやら、あんまりしていないみたいだし。まあ!毎年の事だから、もう知ってのとおり、ゴールデンウィーク明けは、仕事もかなり薄くなってくるんだよ。6月はもうほとんどといってもいいくらい仕事も無い状態だからな!今のうちに、交代で有給で休んでもらう事になるから。またな、9月下旬から年末迄は、また仕事が詰まっているから、なかなか休みも取れなくなるから、今のうちに休んでもらう事になるから、誠は木曜日から休みを取ってもらって、4連休ということになるかな。それなら、旅行も思う存分まんぴつ出来るだろう。」

誠はやや驚いた顔をしていた。

「はあ!」

「熊本はいいところだぞ!私も何回か熊本に行った事あるんだよ。とくに、黒川温泉も良いとこだった。・・・ああ!でも黒川温泉は人気があってな、今から予約取れないかも知れないな!まあでも他にも熊本はいいところがいっぱいあるからな、阿蘇山等にも行ってゆっくりまんぴつしてきたまえ、あと、鹿児島にも行ってきたらいい。熊本も鹿児島も温泉地が有るからな、ゴールデンウィークはもう無理だけど、平日なら大丈夫だろう!」

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