洲本城へ、そして洲本温泉にも

誠も実家で、しばらく一服していた紀子と誠。

「ねぇ!この後は、どこか出かける予定あるの?」

誠の姉は二人に尋ねた。

「紀子を洲本城に連れて行こうと思って、その後は、ホテルニューアワジの温泉にも入ろうかと!」

誠は姉に言った。

「今から、あの山を登るつもり?・・・それより私が、車に乗せて連れて行ってあげるよ!」

「へっ!お姉ちゃん、免許とったの?」

誠は少し驚いた。

「うん!お父さんがいなくなって、いろいろ大変だと思って、万が一の時のために・・・運転ぐらいは出来るように、なっておこうと思って」

「へぇ!知らなかった」

「誠もいろいろ大変だったみたいだから・・・連絡をしなかったんだけど・・・誠も免許とっておいた方から良いかもよ!」

「ウーン!時間があれば教習所にでも通って・・・とれたらいいんだけども。なかなか時間がとれなさそうだから・・・」

誠は少し悩んだ顔になっていた。

「まあ!もう少し考えておいて・・・とりあえず、行こうか!」

姉は、誠と紀子をすぐ近くの駐車場に連れていき、車へと案内した。

「へぇ!軽自動車なんだ!」

「うん!最近の軽自動車も、性能がいいからねこれで十分よ!、はい乗って、乗って!」

誠と紀子は後部座席に乗り込んだ。そして、洲本城のある三熊山山頂に向けて出発した。・・・約20分たらずで、山頂付近の駐車場に到着した。

「石垣がすごく立派ね!」

紀子は感心しながら周りを見回しながら、姉弟のあとをついていくように歩いて行った。山頂に着いた3人。

「あら!以外に小さいわね!」

「今の天守閣は、昭和初期に再建されたコンクリート製の模擬天守閣みたいだよ。当時の天守閣は、もっと立派な建物だった当時思うけどね」

「へぇ!・・・あら!いい眺めね。洲本八景1って書いてあるわね、大浜を大観とも書いてあるわ!」

紀子は山頂からの洲本市街の絶景に感動していた。

「大浜って手間に見える、あの砂浜だよ!大浜海岸で、海水浴にもなっているよ!あの海が大阪湾で、南には紀伊水道。その向こうは、和歌山が見えるはずなんだけど!・・・今日はよく見えないみたいだ!」

「すごい眺め!・・・八景って言うのは?」

「よく分からないけど、洲本市内には、あと7ヵ所眺めがいい場所に、こういう石碑が建っているみたい、ここが洲本八景の1ヵ所目みたいだよ」

「本当にいい眺めでしょう!誠も小さい頃よく来ていたよ!お父さんに連れられて」

「へぇ!いいなぁ!」

「また、いつでもおいでよ!その時いろんな場所も案内してあげるよ!」

姉は紀子に言った。

その後、3人は、駐車場に戻り、車に乗り込んで、洲本温泉のホテルニューアワジに向かい、三熊山山頂を、後にした。ホテル前に着いた後、誠と紀子は車を降りて・・・

「先に行ってて。駐車場に停めて来るから」

姉に言われて、ホテルのフロントに向かった。そのすぐ後に、姉もフロントにやってきて・・・

「あのう!入浴だけですが、いけますか?」

ホテルの従業員に尋ねた。

「はい、大丈夫ですよ、3名ですか?」

「はい!3人です。」

誠達3人は入浴料を支払ってそれぞれ、男湯、女湯に別れて、入ろうとした時、姉は誠に冗談半分て言った。

「覗かないでよ!エッチ!」

「だ・・・誰がじゃい!」

紀子は姉弟のコントのような会話に、媺笑した。

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