紀子と誠の姉の再会
「そうか!誠は知らなかったんだね。震災の時、誠も足を大怪我して、3週間ぐらい動けなかったから」
「誠君も、怪我していたの?」
「そうよ!震災の時、まだ寝ていたみたいだけど、タンスが勢いよく倒れてきたみたいで、かなり大きな洋服ダンスで、足首の骨にひびが入ったみたいで、私、震災直後に電話をしたんだけど、繋がらなかったのよ!私、誠とお父さんがどうなったのか心配したんだけど・・・お父さんが亡くなったの、その日の夜に知らせが来て、翌朝に神戸市内に向かったんだけど、着いたの夕方だったの!お父さんを確認した時は、お母さんと一緒に泣き崩れたわ!・・・その翌日だったわね、紀子ちゃんと初めて会ったの。紀子ちゃんのお父さんも亡くなっていたと聞いて、本当につらかったわよ。」
「あの時は大変迷惑をかけてしまいました。」
「いいのよ!私も誠も同じくつらい思いをしていたんだから。誠と連絡が着いたの、5日ぐらいたってからだったわね。しばらく動けなかったみたいで、1ヵ月経ってからやっと帰って来てお父さんにお線香をあげる事が出来たのよ!」
誠は、父親の仏壇に手を合わせていた。
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