木下誠、初めてのプロポーズ

「あっ!あぁ・・・、初めまして・・・、木下誠です」青年の名前は木下誠。初めて女性に声をかけられ、かなり緊張した状態である。

「誠君だね、かなり緊張されている?」

「エッ!あぁ、いえ・・・、初めて・・・、声をかけられたので・・・!」

どうやら、初めて、女性に声をかけられたので、かなり緊張しているようだった。

「中村紀子さん・・・、は・・・はじめまして!」

誠は、紀子と母親に、深々と頭を下げた。その後は三人並んで、また歩き始め、紀子は誠に再び声をかけた。

「誠君、あたし達に、遠慮なく、気軽に、話かけてきてね。あたし、誠君に興味持っちゃったみたい。」

すると誠は、あらためて挨拶をし始めた。その後、誠も紀子に積極的に話をし始めた。

「・・・もともと淡路島の洲本に住んでいたのですが、・・・大阪に就職したので、今は、大阪市内に一人暮らしをしています。・・・就職して1年後にあの震災に遭って・・・、父親を亡くしてしまい・・・。」

紀子は、父親を亡くした事を聞いて驚いた。

「あっ、誠君も、お父さんを亡くされたのですか?・・・実は私も、あの震災で父親を亡くしました。」

「あっ!そうなんですか?」

誠も、紀子の話を聞いて驚いたようだ。誠の父親は、その当時、神戸市内に滞在していたと言う。あの震災にて神戸市内で犠牲となった。そして、紀子の父親も同じ、神戸市内で。その後、3人は橋からの絶景等の写真を撮ったりしながら、淡路島方面まで歩いて渡りきった。舞子方面から歩き始めてから1時間半近くかかって。そして、∪ターンをして、再び、舞子方面に向かって、歩き始めた。戻る時も約1時間近くかかって舞子方面に戻ってきた。ブリッジウォークで渡り初めを終えた3人、紀子は誠に、明石方面に一緒に来る様に誘った、明石にて昼食を一緒に摂ろうと誘ったのだ。舞子公園駅から山陽電鉄でわずか10分たらずで到着。山陽明石駅から、南ヘすぐの、魚の棚商店街ヘ。

「誠君、ごめんね。昼食は明石焼きぐらいしかご馳走出来ないけれど、いいかしら?」

紀子の母親は誠に聞いた。

「あっ・・!はい・・!あ・・ありがとうございます。」

誠も明石焼きでじゅうぶんです。と、言わんばかりの顔をして返事した。3人は、明石焼きの専門店に入り、店員に案内されたテーブルに座り、明石焼きを頼んだ。

「誠君、今日はありがとうね。紀子も誠君に初めて会って、お話もさせてもらって・・・。紀子もお父さんを亡くしてから、ずっと落ち込んでいたいたの。幸い、鬱にはならなかったけれど。なんとか元気づけてもらおうと今日、気分転換のつもりで、あのイベントに参加してみたいと思って応募して。やっぱり今日参加出来て良かったわ。誠君に会えて良かったわ。」

紀子の母親は、誠に感謝する感じで話をしていった

「あっ!こちらこそ、ありがとうございます。僕も一人で参加して、少し寂しい思いをしていたのですが、紀子さんと話が出来て、少し元気がついた気がしました、少し自信もつきました。」

誠も話をすると紀子は


「うん、今日は、ありがとうね」

とお礼をした。その後


「ねぇ!誠君、お願いが有るんですけど、ぜひ、紀子とお付き合いしてくれない?紀子もずっと一人で引きこもり状態だったけれど、今日、誠君と会って、紀子も明るさを取り戻してくれたわ、このイベントに参加しなかったら、誠君に会わなかったら、紀子はずっと落ち込んでいたかも知れなかったわ。」


誠は、少し驚いた顔をしたが


「あっ!はい!僕で良かったら。こちらもお付き合い願います。」


誠は初めてプロポーズされた。


「誠君、携帯電話持ってる?」

紀子は、誠に訪ねた

「はい!持ってます」

誠は返事して、携帯電話を出した。そして、紀子と誠は、お互いの電話番号や住所を教え合い、携帯電話に入力した。

「いつでも、電話頂戴ね!」

「あっ!はい、仕事が終わったら、夜にでも」そして3人は、明石焼きを食べ始めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る