誠と紀子の初デート、道頓堀に
夜、帰宅した誠は、早速紀子の携帯に電話を入れた。
「あっ、もしもし、誠です。今、無事に着いたので。」
「あぁ、ハイ。今日は、ありがとうね。・・・あっ!そうだ。誠君、早速だけど、明日、日曜、大丈夫そう?」
「エッ、あぁ、大丈夫。時間空いているし。」
「それじゃあ、久々に、大阪・ミナミに行ってみたくなって、一緒にお茶でも。道頓堀ってところにも行ってみようかな?と。誠君、道頓堀って知っているよね?」
「あぁ、うん、けっこう行っているよ」
「よかった、けっこう美味しい店もあるみたいだし。また言ってみたいなと思ってたのよ、明日、一緒に行こうよ。」
「うん、大丈夫だよ。」
「じゃあ、明日10時頃に、阪神の梅田駅の前で待っているからね。明日、よろしくね。」
・・・・翌朝、地下鉄四つ橋線、西梅田駅に着いた誠は、紀子に電話を入れた。
「もしもし、おはよう、今、西梅田駅に着いたよ!」
「あぁ、早いわね。あたしも、もうすぐ梅田駅に着くので。改札の前で、待っていてくれる?」
「あっ、あぁ、うん、解った。それじゃあ」
・・約10分程で、紀子が到着、誠と合流した。
「ねぇ、御堂筋線で行こうよ」
二人は、西梅田から東に向けて地下街を歩き始め、御堂筋線の改札に向かった。紀子と誠は、切符を購入、改札を通りホームへ。約10分たらずで難波に到着。道頓堀に向かった。
「懐かしいわ道頓堀。私、大阪で暮らしていた時、休みの日なんか、よく来ていたわ。かに道楽やくいだおれには行かなかったけど、お寿司等を食べに来ていたの。」
「僕は、ここでラーメン等をよく食べに来ていたかな?あっ、お寿司屋にもたまに来ていたけどね。」
紀子は、久しぶりに来た道頓堀を懐かしがっていた。
「この橋から見える、グリコの看板も有名なのよね。この橋、よくテレビにも映っていたわ。阪神タイガースが勝つたびに、この橋から飛び込む人がかなりいたみたい。ちょっと信じられないよ。なんであんな危ない事が流行ったのかしら?」
「僕もちょっと信じられないよ。テレビで見たことあるけど、初めて、飛び込んだ人って、巨人ファンの人だったらしいよ。その人は、阪神タイガースのような弱いチームは、優勝なんか出来ない、日本一になれるわけ無いと、阪神タイガースやファンをバカにするように言っていたみたい。もし日本一になったら、道頓堀川に飛び込んで見せると言い切ったみたいで・・・。そしたら13年前の1985年に、阪神タイガースが日本一になっちゃって。それで、約束どおり、この橋から、道頓堀川に飛び込んたみたいで、それを見ていた阪神ファンの人が、スリルがあって、面白いと、次々と飛び込んでいったみたい。それでかなりブームになったらしいよ」
「信じられないよ。危ないし」
「今では、やめるように、取り締まりもしているみたいだけど、飛び込む人はギャクに増えているみたい。静止を振り切って飛び込む人がかなりいるみたい。」
「ちょっと、怖いわ!」
「本当に信じられないよ、そのうちに、死者も出そう!」
二人は、道頓堀から少し離れたお好み焼きの店に入り、昼食を摂る事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます