第47話 あるある
遠足といえばバスでどこかへ、なのだろう、ご当地のテーマパークとか。
青森では、恐山に遠足に行く学校もあると聞いて仰天した、私なら行きたくないなあ、イタコの口寄せとか賽の河原とか、おどろおどろしいイメージしかない。まあ夏の大祭もあるようだし、ホラーテイストのテーマパーク?
以下は、「青森あるある」として某所で耳にした話。
恐山への遠足だが、以前、恐山に行って体調不良になった子は参加しなくてよいそうだ。何かよくないものを連れ帰った?
それと、車で恐山に行くときは必ず定員ぴったり乗っていかなければならない。五人乗りなのに四人で逝ったりすると、空いた一席に悪しきものを乗せて帰ってしまうのだとか。
やっぱり行きたくないなあ、恐山。ちょっと興味があったのだが、今回、「あるある」を聞いて完全にやる気を失くした。
と考えているうちに、あることを思い出した。
もう何十年も前のことだ。
青森から長距離バスに乗る機会があった。。
一度トイレ休憩が取られ、出発時に車掌さんが乗客を数えると、一人多い。
数えなおしてみたが、やはり一人多かった。
少ないのは困るが、多い分にはいいだろう、と、なごやかな空気の中、バスは出発したのだが。
もしかして、もしかすると。
休憩時に、誰かが、何かが乗り込んだ?
いや、もちろん青森といってもまるごと恐山ではないし、そんなことはない、ないはずだが。
猛暑続きの中、少しだけヒヤッとできたのはは確かだ。
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