第23話 わがままな王様

バークと旅をしている中、荒れ果てた町に着いた


その町は見ごと無残に荒れ果てていた。


畑は枯れ、人は飢え死にし、動物の影もなくなってアリ一匹すらいなくなっていた。


そんな中、一人の太ったおじさんがいた。


この村には、何もない次の町に行こうとした。


だがしかし、声をかけられた。


おっさん「持ってる物全部身ぐるみ外してわしによこせ。」


なんだこのきたないおっさんは???


髭はもじゃもじゃで、敗れた服を着て、みすぼらしいの一言では表現できない。


おっさん「わしはこの国の王ぞ。」


なんだ王か。というかこんな荒れた町でまだ王とかいうぐらいだからよっぽどわがままだったんだろうなと思い、聞いてみた。


ユニカ「なんで、この国はこんな荒れ果てたんだ。」


王「お前には関係ない!!物をよこせ」


まだ言うか。


相手は弱っている無視をし、次の町へ向かった。すると、王は走って追いかけてきた。


すると一人の青年に出会ったその少年は腐ったウサギを食べていた。


青年「なんだお前、そんな目で見てもウサギの肉はやらないからな。」


欲しがってないし腐った肉なんていらない。


この青年なら何か知ってると思い質問してみた。


「なんでこの町はこんなに荒れ果てているんだ。」


すると青年は淡々と話し始めた。


するとこういう事だった。


裕福な人が働かず、貧しい人が奴隷のように働いていたらしい。


そして裕福な人が減り、だんだん王だけが働かず、物を貧しい人から奪い


王だけが楽しく暮らしていくと人が飢え死にし、時には逃げるようにでていくものもいたらしい。まあ一言でいうと奴隷国だ。


唯一残ったのがこの青年のいる村のものだけらしい。


なんとな理解し、お礼にお菓子をわたし、出ていく事にした。



するとまだ王が追いかけていたが、お礼に足止めを青年たちがしてくれ逃げることができた。


もうこんな迷惑な国には来たくないと思うユニカだったがバークは意外と楽しんでいた。

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