第16話 帰郷

ユニカは久々に故郷?の町に着いた。


すると、おばさんが住んでいたところがなくなっているではないか。


どこかに行ったのだろうか?


町の人に聞いてもおばさんの姿はない。


探しても探しても見つからない。


すると一人の熊のような姿をした通称ベアーモンスターという種族の人が話しかけて来た。


「君。もしかしてマネーで有名なサヤのとこの甥のユニカじゃない。」


初めて知ったおばさんの名前はサヤだったらしい。


最初サヤと聞いてもパッとしなかったが話をするうちにサヤがおばさんだと気付いた。


「はいそうです。」


少しきょどっていたが、返事をした。


「大きくなったねえ。逃げるように出て行ったと聞いた時は驚いたよ。」


おばさんは本当におしゃべりだなと心の中で思いながらお前は誰だと思い恐る恐る名前を聞いた。


「ところであなたは誰ですか。」


「忘れたのかい。ラキだよ。」


いや、だから名前を聞いてもわからない。


「おばさんと一番仲良かったからよく聞いてたんだよ。」とラキが言う。


そんな会話を続けていざ本題に入ろう。


「おばさんはどこに行ったんですか。」とユニカが聞く。


「サヤさんかい。あの人なら10年前君を探しに行くと言って出て行ったきりだよ。まあマネーがあるからどこにでも居座れるからうらやましいよ。」とラキが言う。


探しに行くとはどういうことだとおもったがあえて声に出さなかった。


まあいい。消えた理由がわかった事だけでも、良しとしよう。


理由を聞きラキと別れたユニカは、おばさんを探す旅をするのだった。






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