第4話 旅立ち

日々おばさんが連れてくる不審者に体が改造されていく感覚も薄れてきて怖さもなく


なりつつあった。


そんなある日普段は意識がなかったのに目が覚めた丑三つ時に、改造された日があっ


た。


その感覚はまさに初めての感覚で、体が広がっていってそれはまさに黒魔術の儀式を


されているような感覚だった。


その朝初めておばさんと喧嘩になった。意識がないときにされていると進化している


感じがするが、意識があるときにされると何故か苛立ちをおぼえる。


この感情はたぶん自分がこの世界で幼児化したから思春期的な奴だと思う。


俺的には第三次成長期化もしれん。


「なんで人の体を改造した」とユニカこと津路とういがおばさんに畳みかけるように


詰めかけた。


するとおばさんが、元はみんな人間で6歳に改造されるのがこの町のルールなんだと


怒鳴り声をあげてキレてきた。


それならぐーたらできるマネーみたいな能力が良かったと思った。


よくわからない能力をもらってこの町のルールが怖くなり、おばさんにキレたまま俺


はバイクを無免許で運転してこの町を出た。

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