登場人物紹介 パート3

 


* アヴィリア・ヴィコット(広沢咲良)


 自称天使により異世界転生した現代日本人。元は社会人として普通に働いてた。

 十五歳になりました!

 愛も変わらずハーブと戯れる毎日。『ハーバル・ガーデン』の経営も順調でこの度2号店ができることに。嬉しや。


 ウェルジオの告白は本当にまさかまさかの出来事。

 びっくりしたけど、嫌だとか困るとか、そんな思いはちっとも湧いてこず、むしろ今までにないくらいドキドキした。それが自覚に繋がった。

 自分で気づいていなかっただけで、とっくに特別な男の子になってたんだね。


 実は前世含めて恋人ができたのは初めてだったり。

 この後どうしていいか分からずあたふたしたり、ウェルジオの顔が正面から見れなくなったりと、自分でも思ってなかった乙女な一面が出てきてさらにあわてることになる。


 ちなみにウェルジオがいつまでも弟ポジションのままだったら多分こうなってた。↓


「…………月が、綺麗だな……」

「そうですね。今日は満月ですから」

「…………」

「どうしました?」

「君が言ったことだろうっ(泣)⁉」

(泣いちゃった⁉)




* ウェルジオ・バードルディ


 アースガルド筆頭公爵家の跡取り息子。王子の側近を務める。現在は十七歳。


 アヴィリアの父でもある将軍に一撃でも入れることができたら彼女に伝えよう、と自分の中で密かに決めていた。

 自分の覚悟を決める的な意味合いもあったり。

 本当はもっと違う言葉を考えてたけど出てきたのがあれだった。

 大丈夫、ちゃんと伝わったぞ。

 しかし油断はできない。なぜなら真のラスボスは想い人の父親ではなくピヒヨ精霊様だから。


 この後、アヴィリアと二人で会場に戻ったら拳を構えた妹とやたら楽しそうにニヤニヤした親友に襲撃されることになる。




* セシル・バードルディ


 咲良と同じく自称天使によって異世界転生した現代日本人。元は高校生。

 本名は非公開設定……と書いて設定無しと読む。

 現在十五歳。誰もが振り返るくらいの美人に成長。

 現在婚約者などもいないので、それ系の手紙がひっきりなしに屋敷に送られイラつく毎日。

 婚約者とか正直めんどくさいのよね、ベタベタしたお付き合いって趣味じゃないし。

 もし付き合うなら友達感覚で付き合えるような人がいいわね。


 会場にアヴィリアと兄の姿がないなあと思っていたら、戻ってきた二人の雰囲気が明らかに違った。

 なんかあったな……(察し)

 突撃準備。右手シュッシュッ!




* レグ(リオン・レグルス・アースガルド)


 アースガルド王国第二王子。現在十七歳。

 すらっとしたタイプのアイドル系イケメンに成長。

 正式に表舞台に出て以降、あちこちから婚約の打診が来るようになって辟易する日々を送ってる。

 正直婚約者とかめんどくさい。でも立場上と年齢上、そろそろ何とかしないといけないんだよなぁ〜……。

 どうせなら、友達みたいに楽しく付き合える人がいいな。


 あれこれ発明してたものが他国からも求められるようになり、不思議な道具を生み出す天才、などと言われる存在に。

 本気でドラ◯もん目指してみようかな……とちょっとワクワクしてる。


 会場にアヴィリアとウェルジオの姿がないなあと思っていたら、戻ってきた二人の雰囲気が明らかに違った。

 なんかあったな……(察し)

 突撃準備。全力でからかいに行く。




* ロイス・ヴィコット


 王国騎士団将軍を務めるアヴィリアの父。

 実は国で一番の強者。ただしその実力を見せるシーンは一度たりともなかった。パパ残念。


 自分との勝負にウェルジオが何かしらの意味を見出していることには何となく気づいてた。男の、いや父の感。

 ぶっちゃけ認めたくないし納得もしてないけど、娘が嫁にいくならこいつの所しかないだろうな……、とは思ってる。認めたくないけど!

 まあ、この私に一撃入れるだけの実力は認めてやろう。

 だが残念だな若者よ! これで終わったわけではない、まだ一番の強敵が残っているぞっ。ふははははははははっ。




* ピヒヨ


 皆さんご存知、有名な霊鳥不死鳥さん。年齢は不明だが、まだ子供のご様子。

 相変わらずアヴィリアにべったりで基本は彼女の頭の上か肩の上にいる。

 誕生日パーティーは部屋の中で留守番だった。

 僕だって行きたかったのに……(むすっ)


 この後部屋に戻ってきたアヴィリアからウェルジオとのことを報告され、ムンクの叫び状態に。

 闇討ち準備。鋭いくちばしが今日もきらめく。

 アヴィリアがウェルジオと会う時は絶対についていくようになる。

 二人っきりになんかさせるわけない。




* ジオルド・バードルディ


 この人の中でアヴィリアは既に息子の嫁認定。

 息子の想い人ということを抜きにしても、個人的に好ましいと思っているし、セシルとは親友同士でめちゃくちゃ仲がいいし、実は妻もかなり気に入ってる娘だ。

 これほどの条件が揃ってる娘を逃すわけがない。

 アヴィリア嬢、安心して嫁に来てくれ。家族総出で歓迎するよ。




* 白崎秋尋 (レギュラス・アースガルド)


 赤ん坊の頃に精霊の手によって世界を渡ったアースガルドの第一王子。

 レグのお兄さん、現在は十八歳、高校生。


 本当の家族に対する未練がないわけではないけど、こちらの世界を選んだことに後悔はない。

 彼らの様子は今も精霊たちが定期的に報告してくれるので、状況には詳しかったり。

 え、なになに? 友達の公爵令嬢との仲が……⁉ うんうん、それでそれで?


 片道切符の強制帰還回避のためにあれこれ頑張っていたけど、「このままこの世界にいたいから、帰りたくない」と精霊に一言言ってれば多分大丈夫だったと思う。




* 幼馴染ちゃん


 秋尋の幼馴染、現在十八歳の高校生。

 本名は非公開設定……と書いて以下略。


 アヴィリアやセシル同様、自称天使により異世界転生を果たした元アースガルド人。

 二人とは逆で、異世界から現代日本に転生した。

 咲良がアヴィリアに成り代わり転生したように、秋尋の幼馴染という人物に成り代わり転生。


 高校デビューとともに小説投稿サイトに私怨吐き出し話『紫水晶アメジストの王冠』を載せ始めた。

 大っきらいなあの女アヴィリアへの恨みつらみから執筆がはかどるはかどる。

 最近とある出版社から書籍化の話が来たらしい。


 ぶっちゃけこいつの存在がなければ「紫水晶の王冠原作小説」は生まれなかったので、前世セシルが事故に遭うこともなく、咲良がそれに巻き込まれることもなく、二人が異世界転生することもなかった。

 アヴィリアは性悪令嬢のままだったし、秋尋が自分の出生を早々に知ることもなかったので、レグは体を鍛えることもなく、病弱の末に命を落としていただろう。


 つまり全ての始まりはこいつだ。




* 作者


 声を大にして叫びたい一言がある。


「書 き き っ た ぞぉーーーーっ!」


 この後はちまちま番外編なんかをアップできればいいな、とか思ってたり……。あくまで希望。

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