初等部編

第7話 学園にお引越し

前書き

いよいよ学園生活が始まります。


新キャラ登場。




本文


あれから数ヶ月後…ついに国立ユイナーダ学園初等部に入学しました。




もちろん、シルバーも一緒です。

部屋で飼う事は禁止されているので、以前ポリーン姉様が考えた通りいざとなったら、『学園猫』の中に紛れ込ませます。




私は侯爵令嬢なので、高位貴族用の寮。

メイドか従者と執事を連れて来る事が出来ます。

屋敷から私付きのメイド、ミリアと執事のアークを連れて入寮しました。




もちろん、アークは男性なので、使用人用に用意されている寮で暮らす事になります。




姉とポリーン姉様の部屋はちょうど両隣でしたので、後で挨拶に行きましょう。




私とポリーン姉様とは3歳違いなのですが、学園の寮は初等部と中等部で一緒なのです。

それというのも、高位貴族以外の学園に初等部から入学されている方々は王都在住で、裕福な方は学園街に部屋を持っているからです。




学園からは護衛付きで【学園馬車】なる物も出ていますし。

その為、初等部と中等部は授業開始時間も9時30分からと遅いのです。




高等部からは専門学科に別れるので、授業時間も長く基本的に全寮制です。

(実家または、身内が学園街に家を持っている方等、希望者は除く。)




姉とポリーン姉様に挨拶した後は一緒に、同じ派閥の方達と顔合わせを兼ねた昼食会です。




幼馴染として一緒に学べば、きっと上手くいくはずです。




新入生の中には母様のお茶会やご招待されたお茶会で、既に顔馴染みの方達も何人かいらっしゃいました。




シオノ伯爵家の嫡男トロン様と双子の妹ピピナ様、カルタス伯爵家の嫡女カリンカ様、フルバ伯爵家の次女シャロン様、ガーフィールド子爵家の三男カール様です。




後日、6人で改めてポリーン姉様に教えて頂いた【ユウリン館】でお茶会をしました。

もちろん、皆さまには紅茶とクッキーを『お土産』に差し上げましたよ。




その席で、【これからは友好を深める為に、皆んな『愛称』や『呼び捨て』で話そう。】という事になりました。




更にその数日後、姉やピピナ達と一緒に【ユウリン館】に行くとトロンとカールが2人で紅茶とケーキを食べに来ていました。




たぶんトロンの甘い物好きにカールが付き合わされていただけでしょう。

トロンの父上は甘い物がお嫌いですし。




姉はそれを見て、何やら喜んでいましたが、きっと#本のネタ__・__#になるのでしょうね。




この前の『カラスモドキ事件』も本にしてましたし。

残念ながらアークの活躍は全部NGなので、書かれませんでしたが、彼が姉のサイン入りのその本を大事にしているのを私は知っている。




それから、『カラスモドキ』のクロはあの後、アークと新たに契約しました。




クロは、よく見ると可愛い顔をしていましたわ。

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