応援コメント

構造主義その2 ソシュールの応用」への応援コメント

  • 構造主義の方も少しずつ思い出してきました。差異が語を区別するであるとか、文化人類学に相対主義を持ち込むくだりであるとか。そういえばサルトル先生が出張ってきて急に訳が分からなくなったっけな……というところまで(笑)。記憶が整理されました。ありがとうございます。

    作者からの返信

     構造主義を簡単に説明するのは難しいですし、すぐ間違ったことを書きそうになるので、ある程度知っている人にチェックしてもらえるのはありがたいです。

     構造主義をやっていると、絶対サルトルとの論争の話が絡んでくるんですけど、あれが混乱の元なんですよね。しかも、このくだりで間違ったことを言っている人も多いです。実際、私が学んだ大学の教授も、この論争で実存主義が構造主義に負けた、と言っていました。

     でも実は、ちゃんと論争の内容を確認すると、この論争に実存主義は何も関係ないという。単にサルトルが歴史参加を呼びかけるのに、レヴィ=ストロースの「文明は進歩しない」という説が不都合だった、というだけなんですよね。
     しかも、ポスト構造主義が登場すると、レヴィ=ストロースが歴史を考慮していなさすぎることが指摘されるんですよね。文明は進歩せず、ただ構造がランダムに変化するだけだと言い切るのは乱暴すぎる、と。だから実は、サルトルはもしそこを指摘していれば、レヴィ=ストロースを論破できたわけです。もっとも、論破したからと言って「資本主義から共産主義に移行するのは歴史の必然だ」という説が証明されることにはならないわけですけど。