大人のふわふわかき氷器 DHIS-20……と、しゃぶ葉
あるめちゃくちゃ暑い日のこと。あまりに暑いので、冷たいものを食べたくなった。それで、しゃぶ葉に行くことにした。
暑い日にしゃぶしゃぶを食いに行くのは正気ではないように見えるかもしれないが、もちろん頭がおかしくなったわけではない。
しゃぶ葉では食べ放題コーナーにデザートもあって、ソフトクリームがある。こんな暑い日はひたすらソフトクリームを食いまくってやろうというわけである。
せっかくだから、ちゃんと豚しゃぶも食べるが。
余談だが、しゃぶ葉ではプリンが作れることを大々的に宣伝しているが、これが案外うまくできない。
いろいろ試してコツがわかってきたので紹介しておく。
プリン作りで失敗しがちなポイントは、ソフトクリームが固すぎて溶けないこと。なのでプリンを作ることを思い立ったら、まずはソフトクリームだけ取ってきて、スプーンで練りながら溶かして柔らかくしておく。
いい塩梅になったら、器にゼリーの素とカスタードを取って混ぜ、さきほど柔らかくしておいたソフトクリームを投入する。ソフトクリームが塊にならず、ちゃんとプリンの素と混ざり合うのが理想。よく混ざったら、30秒ほど放置すると完成。
ソフトクリームの量が少ないと固いプリンになり、量が多いととろけるプリンになる。とろけるプリンの方がうまいが、入れ過ぎると固まらずに飲むプリンになる。まずはソフトクリーム少なめから挑戦したほうがいい。
そして、ソフトクリームが固いまま投入すると、いくら混ぜてもうまく混ざらず、ソフトクリームの塊の周囲にゼラチンが膜を張っただけの、なんともいえないものが出来上がる。
というわけで、昼にしゃぶ葉に行くと、客は少なかった。さすがにこの暑い中にしゃぶしゃぶを食いに来る人は少ないか。
ドリンクバーなしで豚肩ロースだけの安いコースを頼み、まずは前菜の肩ロースを食っていたのだが、いくら冷房が効いているとはいえ、この暑い日に湯気の立ち上る鍋のそばにいるのはなかなかキツい。
とりあえず水でも持って来ようと思ってバイキングコーナーへ行くと、かき氷器があるのを見つけた。普通のバラ氷を機械に入れて、ボタンを押すとかき氷ができるという代物。
こりゃいいと私は思い、かき氷を水代わりにすることにした。かき氷にコーヒーゼリーを載っけてシロップ代わりにし、それを食べつつ豚肉を茹でるわけである。
その時、私は思った。家にかき氷器があったら、いつでもかき氷が食えると。そうすれば、いちいち暑い中出掛けてかき氷を買う必要もなければ、コメダなどにかき氷を食いに行く必要もない。かき氷を買いだめして冷凍庫のスペースを食うこともない。いいことづくめである。
私が今まで見たことのあるかき氷器は、専用のでっかい氷じゃないとかき氷が作れないものばかりだった。あと、手動のものが多かった。かつて私の家には手動のかき氷器があったが、専用の氷を作り、暑い中、手回しでひたすら削るのは意外と重労働である。いつしか誰も作らなくなり、いつの間にか廃棄されていた。
しかし、バラ氷が使え、しかも電動なら超お手軽である。家庭用として売っているならぜひとも欲しい。
家に帰った私は、さっそくかき氷器について調べた。私が求めた条件は次の通り。
1.電動であること。
2.バラ氷が使えること。
3.コンパクトであること。
4.使いやすく、掃除しやすいこと。
できあがるかき氷がふわふわかジョリジョリかは、この際どうでもいい。とにかくかき氷が作れればいい。
そして、条件に合ったかき氷器が見つかった。ドウシシャの大人のふわふわかき氷器、DHIS-20である。
DHISにはいくつか年式があって、たとえばDHIS-16だと16年式ということになる。調べた限りでは20年式が最新モデルのよう。見た目はどれも同じだが、初期モデルには氷が引っかかって削れなくなるなどの問題もあったらしく、後に改良されているらしい。
また、似たような製品にCDISがある。こっちは乾電池式。コードレスのほうが使い勝手はいいかもしれないが、パワー不足かもしれない。というわけで、あえてコンセントに挿すやつを選んだ。
早速購入し、使ってみる。基本的に扱い方に難しいところはないが、ひとつ引っかかった点があった。
この機械には氷の粗さを調整するハンドルが付いていて、説明書によると、氷を入れる前に「細かい」の方に目一杯ハンドルを回すように書いてある。なのでその通りにしたが、このままだと氷は削れない。セッティングが終わったら、いくらかハンドルを戻す必要がある。
これに気づかなくて10分ばかり手間取ったが、後は問題なし。ボタンを押すだけでかき氷ができる。
私はこの製品についてはさほど期待しておらず、製品名に「ふわふわ」と書いてあるものの、どうせ大してふわふわじゃないんだろと思っていた。そして、それでも良かった。とにかく電動でバラ氷でかき氷が作れさえすれば文句はない。
しかし、思ったよりふわふわなかき氷が作れた。削り始めと終わりに出てくる氷は粗いが、しばらくするとふわふわのが出てくる。そして、ふわふわであるがゆえにかさが増すため、少量の氷から意外なほど多くのかき氷が作れる。
後片付けは、普通の氷を使うなら簡単。分解して水分を拭き取り、刃に錆止めのために食用油を塗るだけ。
この機械ではジュースを凍らすなどして作った味付き氷も扱えるが、その場合は水洗いする必要がある。簡単に分解できるし、洗いやすいから、さほど手間があるわけではない。ただし、本体上部は水洗い禁止なので、間違って水をかけないようにすること。
その他の注意点としては、説明書によると、アルコールを凍らせて作った氷は使えないらしい。理由は知らない。アルコールは氷結温度が低いから、氷が固くなりすぎるのかもしれない。
さて。かき氷器が手に入ると、もうひとつ必要なものが生じる。かき氷にかけるシロップである。
ここで各種シロップを買い込むと、せっかく無駄なつゆやタレを一掃し、台所のごちゃごちゃした調味料類を整理した意味がなくなる。
なので、専用のシロップは買わないことにした。そもそもシロップなんて、要するに砂糖水である。なんとでもなる。
かき氷にかけるシロップは、はちみつ、メープルシロップ、ジャムなどで代用できる。アイスコーヒーをかけるなどしてもいい。普通のコーヒーやジュースでもいいが、水で割って飲む濃縮タイプのコーヒーやジュースだと、よりかき氷には都合がいい。
あとは、水に溶かしたらコーヒーやレモネードになる粉末タイプのスティックがあるが、ああいうのをふりかける手もある。いっそ、砂糖をそのままふりかけるのもあり。かき氷にかけるものは液状じゃなきゃダメということはない。溶けなくてむしろ好都合かもしれない。
家でこんなにお手軽にかき氷を作れるようになっているなんて、世の中便利になったものである。大掛かりな手動の機械でゴリゴリやっていた頃とは段違いに楽。
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