第10話 苦しい別れ
俺は急いで志津駅まで走る。
今日は桜が引っ越す日。
深夜の電車で佐倉を旅立って、鎌ヶ谷に行く彼女。
着くと、藍音と悠希もいる。
「桜は!?」
俺は小さな声で話しかける。
「もうすぐ出発する電車に乗った。 白いワンピースの女の子見えるでしょ?」
藍音にそう言われて電車の方を向くと、確かに桜がいる。
そして電車は出発する。
窓からは手を振っている桜の姿。
泣いている。
「ありがとう」
俺らはそう言って、電車は過ぎ去る。
ありがとうな桜。
また元気で。
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