第9話 送別会
あの日から2日がたったであろう。
そんな今日は桜の送別会だ。
俺らは、お祭りに来ていた。
「今日はありがとう」
そう笑う桜。
彼女の感情は楽しいのか苦しいのかが分からない。
「良いってことよ」
返答に困る俺の代わりに藍音が言ってくれた。
藍音、ありがとう。
そんな俺らは、会場を歩きながら何かないかと探している。
今の俺らにとってお祭りで何が欲しいとか目的もない。
ただ単に思い出が欲しい。
4人の。
俺らは4人じゃないと成り立たないから。
桜がいなくなっても、俺は繋がっている。
距離が遠くても心は繋がっている!
俺はそう叫びたい。
そして俺らは、色々買って食べた。
最後は思い切り楽しんだ。
楽しかったな。
ありがとう、桜
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