第11話 キャラ紹介 ~その他2~

【己語中卓球部】:穀山中卓球部と同ブロックの実力校


赤城雪太あまぎせった


3年生。夏の大会を最後に卓球部を引退。戦型:右ペン・粒高攻守型。透き通るような白い肌と長い髪を持つスポーツメーカー『ウェイダッシュ』社長の御子息。勝利に対する執着心が強く、大会ルールの盲点を突いて試合中のメンバー変更を実現させた経緯がある。


全中予選準決勝にてダブルスワンで穀山中のすばる・ケンジコンビと対戦。シングルスリーで初台と対戦。試合後は憑き物が落ちたような晴れやかな性格になり、チームを団体戦3位に導いた。


ペンホルダーのラケットをペン回しの要領で瞬時に回転させるスタイルから「回天のアマギ』の異名をとる。引退後はいすずとペアを組んでミックスダブルス大会に出場。高校進学後も卓球を続ける見通しであるらしい。



リコ・ピン


2年生。身長165cm、体重67kg。戦型:右ペン・粒高攻守型→右シェーク・ドライブ主戦型。中国からの留学生。貧しい地域の出身で兄妹が8人いる。「我必勝利」などひらがな抜きの喋り方をする。本名はイ・コフィン。


全中予選準決勝ではシングルツーであたると対戦。気持ちのこもったスマッシュが持ち味だが頭に血が昇りやすいという弱点がある。趣味は家族との国際電話と家電店巡り。秋の新人戦では準々決勝で敗戦。次期エースとしての期待が双肩にかかっている。



土雲章大つちぐもあきひろ


現部長。1年生部員だが、『新しい己語中を引っ張っていく』という方針の元、天城に言い渡され部長就任。身長162cm、体重58kg。戦型:右シェーク・ドライブ主戦型。

秋の新人戦に出場するも経験不足は否めず、早期敗退。OBの幸福に不安を打ちあけるが𠮟咤激励され、部長続投。チームとしての成熟向上を方針として活動している。



寺田海人てらだかいと風谷中也かぜたにちゅうや


2年生。全中予選のダブルスツーとして選手登録はされていたが、出場機会が無かったため、戦型等は不明。



幸福一人こうふくかずと


3年生。夏の大会を最後に卓球部を引退。小学生低学年から卓球を続けていたがなかなか目が出ずに中学最後の大会が公式戦初出場。おかっぱでアマギからは『幸子』と呼ばれており、中世的なルックスで長身の為、隠れ女子ファンが多い。

引退後はマネージャーだった鳥居と交際している。松田との試合で吹っ切れたのか、卓球への未練は無い様子。



女井鉄男あまいてつお


3年生。夏の大会を最後に卓球部を引退。屈強な体格をした和やかな顔が特徴的。個人としても有力な選手だったが、結果を残す為アマギとダブルスペアを結成。その甲斐あってか、全中予選では最優秀ペアのタイトルを獲得。高校ではシングルスとして勝負したいと考えている。



【その他の選手】


飯島貴音いいじまきおん


小学6年生。後述のコーダイとダブルスペアを組み、全国小学生選手権で優勝。実績と高い知名度を持つスーパー小学生で、モリアが部長を務める穀山中卓球部を進学候補としている。ダブルスでの役割は攻撃特化。性格は明るく社交的だが、体育会系の上下関係が苦手だとモリアといすずに語っている。髪の毛の一部をオレンジ色に染めているが、ファッションではなく、サーブの目測を取る為だと本人は卓球雑誌で語っている。



常陸航大ひたちこうだい


キオンと同じ卓球部に所属する小学6年生。先述の通り、キオンとダブルスペアを組み、全国小学生選手権で優勝。ダブルスでの役割はバランス優先。やや長身で逆立てた髪と額に巻かれた青色のバンダナが特徴的。キオンとは異なり寡黙な性格。小学生ではあるが、トーナメントを勝ち抜き、年末の全日本選手権の出場権を自力で獲得した実力者である。



三菱恋次郎みつびしれんじろう

小学6年生。穀山中卓球部女子マネージャー、三菱綾香の弟で穀山中の練習にも参加した(本来の名目は見学だが初台はっさんが参加させた)。卓球は全くの未経験だが、e-Sportsの今年度小学生部門の優勝者という肩書を持ち、卓球部志望者らしからぬ高いコミュニケーション能力、戦術指示の呑み込みの良さ、瞬時にドライブのコースを見抜ける動体視力を併せ持つ。練習ではあるが、全力の豊田ケンジを対戦で破っており、その才能の片鱗を現わしている。



日向由太郎ひむかいゆたろう


白雪中卓球部の1年生。ライジングドライブを武器に秋の新人戦では数々の有力選手を退け優勝を果たした。大会後は世代別の日本代表として選出されるが練習のレベルについて行けず、初日で離脱を申し渡された苦い経験を持つ。

再起を賭け、薬葉ステア主催のリベンジャーズ・トーナメント大会に参加する。



中野渡翔なかのわたりしょう


穀山中と同ブロック校の3年生。普段はシニアの野球チームに所属しており、持ち前の身体能力の高さを生かし野球と卓球の”二刀流”を目指す若武者。素行の悪さがやや目立つが実力には疑いの余地は無く、去年の新人戦ではモリアにストレート勝ちを収めている。野球チームとの日程重複のない全日本選手権の出場権を勝ち取る為、リベンジャーズ・トーナメント大会に参加する。



干潟瞬次ひがたしゅんじ


新張高校にいばりこうこうの2年生。自分の名前を売るためにリベンジャーズ・トーナメント大会に参加。対戦したモリアとは3つの年齢差がある。山破ショージの師匠を自称し、サーブ技術に絶対の自信を持つ。長短のサービスを使い分け、試合中の状況判断にも優れるが、卓球への情熱は薄い。その理由はショージとの過去の経緯にあるようだ。動画投稿数は少ないが卓球系ユーチューバーとしても活動している。



尖論トガリ・ロン


14歳。現役中学生ながらプロ卓球選手として活躍し、この国の卓球界を背負って立つ若き存在。国内王者の西谷選手を退けるなど実績を積み、試合後の奇抜なパフォーマンスは卓球界隈では強烈な注目を集めている。モリアとは試合前のウォームアップとして対戦。一部ではあるがその実力の片鱗を魅せた。



藤原


港内中と同ブロックの右曲うまがり中の2年生。バナナチキータを武器に新人戦地方大会決勝でショージをあと一歩まで追い詰めた実力者。緩いパーマをあてた某国民的人気ミュージシャンのような風貌だが、口数の多い陽気な性格。同じくチキータを武器とするモリアとの対戦を望んでいる。


【指導者】


芦沢鱧あしざわはも


スキンヘッドがトレードマークの世代別代表強化委員。若手発掘の為、地方大会の視察に尽力しており、目を付けた選手には助言を与えている。長年の仕事経験から選手を見る目は確かだが、時間の無駄、と非難したモリアがダブルス大会で結果を出した際は頭を下げて謝罪するなど、人格者としての一面も持ち合わせている。未婚。



斑猫敏明はんみょうとしあき


白スーツをかっちりと着こなした世代別代表強化委員。芦沢とは同期でトガリ・ロンを見出した才覚を持つ。オネェ口調でボディタッチが多い。強化委員の任期は年末までで、来年の春からは中学卓球部の顧問に就任予定。

現在は大学の臨時コーチを兼任しており、新しく練習環境を探していたすばると行動を共にしている。過去に結婚経験あり。



ゲッツェ・ガンボリーノ


元ブンデスリーガで日本でもプロ選手としても活動したドイツ人指導者。髭面に肌の露出の多い服を着たアヤシイ男だが、若手指導に定評がありモリアにチキータの練習を課し、矢中にも長所を活かしたプレイスタイルを教え込んだ。モリアの母のボーイフレンド、キャロル・マンジェキッチとドイツ代表でプレイ経験がある。未婚。



バンクーガンナ芳雄


今夏、駅前に新設された卓球道場にてコーチを勤めている謎の男性。『多くの戦型の相手と戦いたい』というタクの希望を叶えるため、日夜彼の卓球指導に携わっている。球出しの技術は確かで、タクとの息ぴったりのコンビネーションはモリアと観客を大いに賑わせた。



このあたりにしておきます。お付き合いいただきありがとうございました。

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