キャラ紹介

第9話 キャラ紹介 ~穀山中卓球部員~

3部作の3本目という事で登場人物紹介のコーナーを設けました。

軽いネタバレを含んでいるので、回避したい人は先に前々作「ピンポンずラブ」、前作「ピンポンずラブ2」を読むことをオススメします。


【穀山中卓球部】


・本田森亜


本作の主人公。中学2年生。身長165cm、体重52kg。戦型:右シェーク・オールラウンド型。眼鏡で髪の色は黒。夏の全中大会後の秋から部長に就任。名前は縦から割っても横から割っても対照のシンメトリー。ニックネームはモリア。後輩からはモリア先輩と呼ばれている。


一人称は『ぼく』。黒縁眼鏡をかけた中肉中背。家族構成は父と母と双子の兄。兄の名は森ー(もりかず)。


父の名は本田土門(ほんだどもん)。仕事は獣医。母と森一とは別居中で母の名は里中雨(改名前は有芽)。海外でフォトグラファーとして活動中。プロの卓球プレーヤー、キャロル・マンジェキッチと交際している。


モリアの名付け親はアメ。長男である森一を引き取り現在はイギリスを拠点に活動している。ペットは犬1匹と金魚3匹。好物は鯖の味噌煮。


点が入った時の掛け声は「・・・っし」。全中大会ではリザーブ(補欠登録)の選手としてチームの危機を救った。後述のタクと共にダブルス2でも大会に出場。常に男同士でつるんでいるためクラスメイトから「ホモ」のレッテルを貼られている。


その理由は男同士でいるのが楽だから。


チキータを主軸とした台上プレーを得意とし、現在は試合中に相手にとって有効な戦術を取れる『可変型』の習得を目指して練習に取り組んでいる。公式戦では無いが隣町のミックスダブルス大会で好成績を残し、地方の新聞記者などからは『チキータ王子』とも呼ばれ始めている。


ex.「彼らのプレーを見てぼくは自分にどんなクセがあったか思い出してみる。…そういえばフルゲームの後の審判だというのに不思議と体は疲労を感じていない。最初は試合中のアドレナリンがまだ流れているんじゃないかとか、夏の合宿で体力が付いたんだと思っていたけど、彼らのプレーをみて気づかされた。それはもう、その場で得点板を放り投げて頭を掻きむしって後悔するほどに。」


ex.「ぼくはクイズ番組などで頻出する『ラスト問題は正解すると100000000点です!』といった理不尽なノリが嫌いだ。これまでの出演者の頑張りをないがしろにする企み。確かに有名人を出せば大会は盛り上がるかもしれないが、ぼくらは初戦を戦い抜いてこの場に居るのだ。その労力はどうなるのだ。」



・鈴木拓馬


主人公の親友であり相棒。身長172cm、体重56kg。戦型:右ペンシル・ドライブ型→中ペン・表ソフト速攻型。中2でモリアと同じクラス。髪の色は金or茶でやや長髪。一人称は『オレ』で愛称は鈴タク、タク。常にモリアと一緒にいるため、みんなから「ホモ疑惑」を持たれてるが本人は一応否定している。


成長痛によるドクターストップにより秋の新人戦を欠場。現在は駅前にオープンした卓球道場で師であるバンクーガンナ芳雄の指導の下、日々卓球に取り組んでいる。やや口は悪いが根は明るく、誰とでも友達になれる性格。


ツッツキ攻撃を多用するが三球目攻撃でスマッシュを打ち込まれる事が多い。点が入った時の掛け声は「ッシャア!」。手先が器用でラケットリフティングが永遠に出来る。


夏の全中大会前に後輩の日野あたるの台頭によりシングル1の座から転落。ショックから立ち直りモリアと一緒にダブルス2として出場。2つ年上のOBと共に作製した中国型ペンホルダーでの活躍はこれまで彼を過小評価していた観客達を大いに驚かせた。


ex) 「プロを目指すんだったら部活の練習だけじゃ足りないよな。どこかで練習できる場所を探さないと~いいぜ、モリア。面白そうだ。それに道場なら練習相手が大勢居るだろうしそいつら相手に自分のスタイルを追求していくのも悪くねぇ~それじゃ、これからよろしくな芳雄」



・田中依紗(いすず)


2年の女子マネージャー。身長149cm、体重ひ・み・つ♪ 重度の腐女子で妄想癖が激しいが『黙っていれば美人』とルックスへの評価は高い。見た目は赤眼鏡をかけたポニーテールで実は隠れ巨乳。試合では主に解説を担当。


一人称は「すず」。微妙にぶりっこなため、それがモリアの反感を買うきっかけになっていた。


モリアを「さん」づけで呼び、タクを「君」づけで呼んでいる。彼女に対するツッコミはモリアの役目。今日も体育館に「田中ァ!」の声が響き渡る。


1年次に選手として公式のミックスダブルス大会に出場しようとしていた事がモリアの回想により明らかになった。隣町の勤労者体育館で練習するモリアを母校へ連れ戻す為、無理をおして後述の天城雪太とペアを組んでミックスダブルス大会に出場。謎の仮面選手マスクド・プレーヤーとして会場を大いに沸かし、結果として好成績を残した。


ex.「モリアさん!すごい試合でしたね!すず、感動して濡れちゃいました!~あっ!引っ掛かりましたね!濡れたのはドリンクのボトルですー。」



・赤星すばる


1年生部員。身長155cm、体重45kg。戦型:左シェーク・ドライブ主戦型。髪は青黒のツンツン。通学中は学生帽を被っている。イケメンで「すばるきゅん」の愛称で腐女子とファッションホモのみなさまに人気。主に腐女子のお姉様から「誘い受け」としてホモのレッテルを(以下略)


13歳にしてテクニシャン(意味深)タイプで校内でファンクラブが出来る程の人気。校内での試合にはたくさんの女子が観覧に訪れるが当の本人は中度の中二病。点が入った時の掛け声は「フ...」(死に設定)


ミスするとラケットをぽんぽん、と拳の平で叩く癖がある。技に独自の名前を付けることから大会中に『武器屋アカホシ』というあだ名がつけられた。当の本人は太った中年のRPGキャラが脳裏に浮かぶため、あまり気に入ってはいない。


中学1年生としてもかなり小柄の選手ではあるが3年の先輩による走り込みなどによる指導、全中大会でダブルス1として予選試合すべてに出場した経験、また左利きのプレーヤーとしての優位性を活かし、秋の新人戦で準優勝を果たす。


公式大会でのシングルス上位入賞は穀山中卓球部始まって以来の快挙であったが、本人はおごる事無く卓球に取り組み、現在はモリアのコネによる紹介から地元大学卓球部で練習を行っている。



・小松里奈


2年の女マネ。身長161cm、体重ノーコメント。貧乳。元バスケ部のマネージャーで、夏前の『がっつり練習したいから体育館を譲ってくれんかね?バトル』に敗北後、本人の意思にて卓球部へ加入。いすずとは以前はライバル関係だったが、現在は和解し腐女子仲間。つんけんとした態度だが、面倒見がよく、同級生であるモリアやタクのことをよく気にかけている。


卓球はまったくの未経験ではあったが意欲的に先輩の下でイロハを学んだ。一歩引いた態度を取ることが多いが、意外とミーハーであり、現役プロのトガリ・ロンが訪問した際には彼のサインをいの一番に欲しがっていた。


現在はバスケ部のマネージャーの負傷により、話し合いの結果、バスケ部マネージャーを兼任。部長としての責務をひとりで被ろうとするモリアを心配している。



・竹岡総一郎


卓球部顧問の現国教師(58)。卓球はまったくの未経験で意欲的に学ぼうとする気概も見られないいわゆる『お飾り監督』。言ったことを忘れる、待ち合わせ時間を守らないなどの問題行為が見られ、定年前だというのに生徒からはボケ疑惑が噴出している。



OB

・松田忍


モリアのひとつ年上の3年生で全中大会後にモリアを後任の部長に任命し、引退。

戦型は右シェーク・カット型。回転のある打球とない打球を織り交ぜて相手のミスをラリーでひたすら誘う戦いを得意とし、『決して負けないシングル1』としてプレーで後輩たちを引っ張った。


全中大会前にメンバー選考に異議を唱えたモリア、反抗的な態度を繰り返したタクと対立するが試合を通して和解。引退後もモリアに部長としての心得を身をもって伝えた。進路先は地元の普通科で高校では別の競技に挑戦したいと考えている。


・初台正義


モリアのひとつ年上の3年生。副部長としてチームを引っ張り、大会後に引退。

戦型は右ペン・ドライブ主戦型。短髪で体がゴツいため、見た目からパワータイプに思われるがコースに打ち分けられるテクニカルな戦い方を得意としていた。


全中大会予選準決勝で右腕を負傷。右肘遊離軟骨の剥離骨折という重症の為、選手としての再起は絶望的となってしまった。現在は理学療法士を目指し、スポーツ科学に精通した県外の高校への受験を検討中。


・泉はるの


3年の女子マネ。外見は茶髪の長髪。首元でシュシュを編んでいる。リボンをきっちり結んでいないところがクール。普通パイ。実家は港のそばにある泉ベーカリー。

父は元バンドマンで母と姉がいる。主な仕事は部員達のスケジュール管理とツッコミ役。泉と春はどっちもスプリングという意味になるらしい。オサレ。


全中大会前にタクとの交際を発表し、ライバル、山破ショージとの大一番に挑むモリアのメンタルを大いに揺さぶった。タクのレギュラー落ち後、関係は自然解消。わずか2週間の交際期間であった。進路先は未定。学業が振るわないため偏差値の低い高専学校への進学が取りざたされている。


・三菱綾香


3年の女子マネ。巨乳のショートカットという超優良物件の為、彼女を射止めんとする男子生徒が多数存在する。健気にマネジメントに取り組む姿を見てすばるが密かに彼女に好意を寄せていた。


全中大会ではベンチに入り、スコアラーを担当。普段ははるのが受け持っていた業務の為、はじめは不安視されていたが、的確な状況解説、部員を鼓舞する声掛けで分裂寸前のチームを立て直した功労者。引退後の現在は大学生と交際中との噂。弟の恋次郎れんじろうが穀山中卓球部への入部を検討している。



去った部員


・日野あたる


1年生部員。身長161cm、体重47kg。戦型:右シェーク・カット主戦型。黒髪で垂らし髪。名前とは裏腹に陰よりのキャラクターだったが卓球を通し選手としての輝きを見出す。本人曰く「言語によるコミュニケートには興味がない」との事でやはりホモ疑惑を持たれている。


地元で有名のロックミュージシャン日野光太郎の弟。10歳上の兄の死因はよくわかっておらず、「兄は元々体は強くなかったが家に帰ったら玄関で倒れていた」との事。


ピンチの時には兄の歌を口ずさむ事もある。兄のバンドライナーノーツの代表曲は「Bro.Don't look back」。


点が入った時の掛け声は「セイ!」。泥臭くも執拗に球を拾う姿は相手からも「拾うねぇ」と賛辞を送られるほど。


全中大会予選にてシングル2として出場し、全勝。地区新人賞を収める。大会後に研究者である父親の都合で来月からカナダへ留学。現在も卓球を続けているらしい。



・豊田ケンジ


1年生部員。身長178cm、体重68kg。戦型は右シェーク・前陣速攻型。ヤンキーで荒れていたが銭湯でモリア&タクと打ち解けて入部。強面で長身。金髪でオールバック。純情硬派だが趣味が裁縫と料理のため、こいつもホモ疑惑が持たれている。


「ちげーかんな!ゼッテーそんなんじゃねーかんな!」とは本人の弁。先輩達には一応敬語で接し、語尾に「〜っす」とつける。基本的にいじられキャラだったが、同期が次々と結果を残していった為、彼にしか分からない葛藤があったのかもしれない。


3年の初台の戦型に憧れており、穀山中卓球部の数少ないパワータイプだった。点が入った時の掛け声は「よっしゃぁああ!!」


秋の新人戦は学業不振の為、顧問の竹岡先生の判断により欠場。夏に新しく柔道部の臨時顧問になった辰巳の画策により柔道部へ引き抜かれる。この一件により、穀山中卓球部の活動は休止に追い込まれ、残った部員達は個別で練習に取り組んでいる。柔道部での練習態度などは不明。



続きます

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る