　……奴隷商人の船を襲撃略奪したぜ、膨大な戦利品があった。

　だから交易船を呼んだ……

　……上手くやったな、奴隷商人どもは皆殺しにしたのか？……

　……若い女を除いてな……ところでそちらはどうなのか？……

　……いつもどおりだ、しかし内乱で敗残の船がウヨウヨいるのでかなり儲かった、この間、襲撃した船はザクセン公爵の船だった。

　それが面白いことに、乗組員も全て女だったぞ……

　……ザクセンは有名なゲス野郎、ぶっ殺したのか？……

　……切り刻んだよ！……

　……でな、残りの女ども、あそこが縫い合わされていてな、ザクセンは尻が好みだったらしい。

　で、興ざめして、ポートロイヤル号の奴隷市で売り飛ばそうって寸法さ、高額で買う物好きもいると聞いている……

　……アタシもポートロイヤルにだす売り物が、わんさかあるさ！……

　……今回、反乱軍の植民惑星を襲撃、違法な麻薬を大量に手に入れた、大収穫さ！……

　……人口一万程度の辺境惑星だったが、ロボットで男は皆殺し、ババアも皆殺し、勿論売れない女も皆殺し！……

　……若い女は幼児までかっさらって、あとは核を落としてやったよ。……

　……二千人ほど売るぜ！……

　……お前、女というのにやることがえげつないな……女奴隷の値段が下がるではないか！……

　……大丈夫さ、あの奴隷市の場長、帝国貴族に顔が利くらしいぜ、なんでも美しい女は必ず適正な値で引き取るらしい。

　近頃、女の首を締めて事に及ぶことがはやっているらしい、さすがに表立っては出来ないから、トルトゥーガ号でお楽しみらしい……

　……トルトゥーガ号か、あそこなら後腐れ無いか……死体の処理代を払えば良い話し……

　……そろそろ接舷するか、後は酒場で話そうぜ♪……

「どうやら、大型船に接舷したようです、通信が終了しました」

「どうも碌でもない奴らね、とくに最後の女は酷いわね！」

「どうされますか？ミコ様の耳にお入れした方が……」

「そうね、でもリリス様にご報告して、指示を仰ぎましょう♪」

　イドル・リリーさんがリリスさんに報告、しばらくすると、オルゴールが振動したのです。

「えっ、ミコ様？」

　慌てて通信にでるイドル・リリーさん、知らず直立不動の姿勢です。

「貴女がイドル・リリーさん？報告は聞きました、馬鹿な海賊ども、構わないから皆殺しにしなさい、これは厳命です！」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい