まったく男どもは……
「私はネットワークレイルロード、ヨミミリタリー所属、デイム(女ナイト)、アルダト・リリー、申し訳ないが監禁させていただく」
「保護していただきありがとうございます、ところで私どもの後ろに帝国の艦隊がいると思われますが、離脱をお勧めいたします」
「帝国の精鋭部隊のはずです」
「把握している、当方が負けることはないと確信している」
「……」
「信じてもらえないようですね、よろしい、この小型陸戦ロボットの監視付きでよろしければ観戦を許可しても良い」
「……」
「ついてこられるがいい、当戦隊はいまより戦闘態勢にはいる」
「戦闘コンピューター、増設コンテナ三隻を切り離せ、増設コンテナ戦術コンピューター、リンク接続、ミリタリーヤードの戦闘コンピューターの指揮下に入れ」
「敵の艦隊司令官に通信」
「シュヴァーベン公爵ベルクト妃、及び侍女は無条件降伏を希望され当方の庇護下となった、希望するなら搭乗されていた帝国艦は引き渡す」
「指示する座標が当方の勢力圏、ここへの侵入は禁止する」
「ネットワークレイルロード、ヨミミリタリー所属のデイム(女ナイト)、アルダト・リリー」
しばらくして、
「この銀河はエデン銀河帝国の領土である、謀反人の女を引き渡し、皇帝陛下に無礼を詫びることが先決である、貴様たちの勢力圏とは笑止である」
「身の程知らずの愚か者ども、早々に降伏し陛下の靴をなめよ」
アルダト・リリーさん、この返電をうけて大いに笑いました。
「身の程知らずの愚か者ね、まったく男というものは馬鹿ばかり、だからセマンゲロフが抹殺されるのよ」
「もっとも人身売買が公然とされている帝国、ミコ様は不愉快に思われていらっしゃるでしょうね♪」
「戦闘コンピューター、敵殲滅を計算せよ」
計算結果は増設コンテナ三隻に搭載のコンバットが抱えるボンバー九百発を全力使用、コンバットの反陽子ビームも使い五千隻を出来るだけ削減しながら集結させる。
ミリタリーヤードの陽子崩壊領域設定バリアで、そのあたりの物質を消滅させて終わり。
「ミリタリーヤードの陽子崩壊領域設定バリアだけでいいのではないか?」
「その場合、取りこぼしが発生する確率があります、完勝とはなりません」
「なるほどね、ではその計画通りにしなさい♪」
結果は計算通り、帝国の艦艇は一隻も残りませんでしたね。
「他愛もない!さて、お二人の処遇ですが、なにか希望はありますか?」
「出来れば帝国からの逃亡者のコミュニティを作りたいと考えます、どこかに適当な惑星に植民を許可していただきたい」
「いま我らは貴女たちが神と呼んでるセマンゲロフがかき集めた、女奴隷というべき方々を保護している」
「現在ネットワークレイルロードで働きたいと希望されている、お二人はそのリーダーになられてはいかがか?」
「この宇宙は我らに任されている、その範囲内なら自由に裁量できる」
「帝国とのいざこざが続けば、逃亡者も増えると考えられるので、どこか適当な惑星が見つかれば紹介しよう」
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