ロッキン・ニード・ユー

翠黛

第1章 芽生えの季節

Prolog 木竹と銘木

「好きです!あなたの声をに下さい!」


「は?」


 これが僕と彼女のファーストコンタクト。


 これから先、語り継がれるであろう僕らの物語の始まりはまぁ、なかなかにイカれていたと思うがこの一言が他のイカした言葉なら僕たちの間に何かが起きることも無くただただ彼女の嗤笑を買って終わりだっただろう。


 10年後の今でもこの話は仲間たちとの飲み会で酒の肴として良く笑い話にされるが、あの日、あの時、あの場所で声を上げた自分に対してからかわれる度に赤面はするがそれでも「昔のよ、良く言った!」と心の中で毎回自画自賛している。


 これはそんな、たちの旅の軌跡物語


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