【09】第2話 : 静かなメイドさん 〈1〉
「
そこには、ハッキリと3本の
『ググググググゥゥゥグハッ!』
「さあ! 子猫さん! 我が
「そっ…そうは言っても子供達の
伯爵は『違う! 違う!』と片手で、
「ああ…。 あんな書類は始めっから私の
あのくらいの
今度は、タマちゃんを
「お忘れでは無いでしょう…事件当日の夜に、
「あんな金にも成らない物に、何の価値があるニャー!
中には、
「ああ…。 それですよ子猫さん。 そのロザリオを、お返し願いたいのです」
「何だか分からニャイけど、伯爵には大事な物の様だニャー!」
「化け
つまり伯爵は、盗すまれたロザリオを
─ちなみに、でっち上げ証言で金をせしめようとしていた俺も同様だ…。
伯爵は
「オイ! よせ! それ以上やると、玉三郎が死んじまうぜ! アンタが欲しがっているロザリオは、行方知れずになってしまうゾ!」
いけねぇ!
自分が身動きが効かない状況下に置かれているのにっ!
クッソウ…。
空気が読めねぇのは俺の方だ!
他人の生き死になんて
「これは、これは!
あぁそうそう! 奇特と言えば、ドクター・ヤマザキさんと、おっしゃいましたか?
うぅぅぅん…。
もちろん、ここまで話を聞かれては、
ホラッ!
言わんこっちゃない!
コチラに伯爵の注意を引いちまった。
彼は冷たい目と左手を、ゆっくり向けて来た!
『ぐぁあああうぐぐぐぅぅぅぅう!』
俺の舌が、
クッソォ…。
伯爵の
『ブギーマン・ブルース!!!』
背後から
すると二人共、
「アンタ! 何者なんだ!
俺が
「あらっ?
もう私を
彼女はメガネとウイッグを外す。
そこから
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