【06】第1話 : ノース・ビレッジ〈1〉
『パチ…パパッチチッ!!』
「きゃっ! 熱いっ!」
「キャハハ! ブリオは、
部屋の真ん中に在る
きっと女の子に
「わあ~! 甘くて
「だろう~! 『
「本当に不思議~ぃ! ブリオ…こんな美味しい木の実を、食べた事が無いわぁ!」
「オイラが見つけた秘密の場所に
「えっ! 本当! ブリオ
キサブローさんが、子供達のやり取りを嬉しそうに眺め、再びコチラに向き直した。
「それから、ローハイドさんの
「えぇ…。ちょうど、コットンさんが息を引き取ってから、半日が
キサブローさんが、記憶をゆっくりと
「
ケンボーが二人の間に、割って入って来た。
「爺ちゃんと、先生も食べなよ!
「あちちちっ! こりゃあ熱いっ!」
「そりゃあ~出来たてなんだから、気を付けてくれよな!」
俺は息を吹きかけながら、左右の
「うまい! うまいなぁケンボー! こりゃあ…焼き
「へへん! ここから東へ、少し行った『ブルー・ウッド』って大地は、森の
「そうか~。先生、ケンボーがうらやましいなぁ」
「ヤマザキ先生! そんなに気に入ったんなら、お
「おお? そうしてもらえると、
大人に
「それで発見された後の、ローハイドさんの症状は、いかがだったのでしょう?」
俺は
「えぇ…ローハイドさんは二日の間、
キサブローさんの目にも涙が
「最愛の娘と最愛の妻…生と死の
─
「そこで、事故から三カ月ほど経って、鉱山会社からの
「ローハイドさんの責任が問われたのですか?」
「直接の
坑柱建設の強度を増す
加えて、その後の聞き取り調査で判明した事だが、彼は、毎回、一日の仕事の終了時刻をワザと先頭の
「正直で仲間思いのゴブリン一族にしては、風上にも置けない悪党ですね! そのサンキチって男は!」
また、当のサンキチに事故の責任を取らせようにも、坑柱に
強く
「そこで、最終的に現場の
「でも本当の悪いヤツは、サンキチでしょう!」
「えぇ…皆の命を、体を張って救ってくれたのは、ローハイドさんなのにも
「何だか…
─見た目は、サタンなのに…けっこう
「鉱山閉山による
─そこまでやるとは…ただの成金オヤジじゃねぇなあ…。
「住む所さえ追われてしもうたローハイドさんは、娘さんと一緒にワシの家に来て頂いただ。
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