外れスキルの屑と言われ追放された最底辺の俺が大逆襲のリスタート! 最強賢者への道を歩み出す!「頼む、戻ってくれ」と言われても、もう遅い!
第431話「おお! ばっちり! 上手く行った! この調子で行こう!」
第431話「おお! ばっちり! 上手く行った! この調子で行こう!」
翌朝……
リオネルは、身支度を整え、朝食を摂ると、地下71階層へ出発した。
しかし、本日に限っては、ケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟は、リオネルとは別行動である。
魔獣兄弟は先に、階段を下って行く……
振り向かず、魔獣兄弟は念話で告げる。
『じゃあな、
『まあ、あんたなら大丈夫だと思うけどよ。もしも手が足りなきゃ、待機組のドラゴン、アスプ、ゴーレムを使ってくれ。どうせ暇こいてるんだからよ』
魔獣兄弟が別行動をとるのは理由がある。
昨夜、リオネルが宝箱の整理を終え、妖精ピクシーのジャンと情報共有をした際、
申し入れをして来たのだ。
『主! 明日は、ゴーレムの捕獲に集中してくれ。我とオルトロスは、毒、石化系の奴らを倒しながら、ゴーレムの行動情報を逐一送ってやろう』
『おうよ! 俺も兄貴の提案に同意したぜ。邪魔者はガンガン倒してやらあ! で、ゴーレムどもをあんたの方へ追い込むってか!』
『ああ、ありがとう、そうして貰えれば助かるよ』
『うむ、我も弟も、毒、石化は効かぬ。久々に戦い、うさばらしをさせて貰う』
『あんた、いろんな素材で出来た、ゴーレムの大軍団を作るんだろ? 夢とロマンがある話じゃね~か』
という事で……
魔獣兄弟は、毒、石化系をガンガン倒すと張り切って出撃して行った。
戦友の中で、一番最初に仲間になったのは、ケルベロスである。
それから、アスプ、ゴーレム、ジズ、オルトロス、フロストドレイク、ファイアドレイクが、最後に妖精ピクシーのジャンが仲間となった。
まさに様々な種族が集う、個性派ぞろいの多士済々。
普通なら、ちょっとした事でけんかとなったり、
しかしリオネルは、いつも穏やかであり腰が低い。
誰にでも当たりが柔らかく、何かあれば、話をよく聞き、すぐ相談に乗ってくれる。
それでいて戦う時は、冷静沈着。
絶対に慌てず泰然自若。
堂々として、自信に満ちあふれている。
仲間達は皆、リオネルを慕い、己の最善を尽くそうとするのだ。
そんなリオネルだが、最初からこのような性格だったわけではない。
逆にコミュ障で、引っ込み思案な少年であった。
社交的になれたのは、実家を追放され、冒険者となり、旅に出て、
数多の人々と触れ合い、心の絆を結んだからだ。
それは人間でも人外たる魔物でも変わらない。
その証拠に……
魔族を絶対服従させるという至宝ゼバオトの指輪を所持するリオネルに対し、
奴隷のようにおべっかを使い、へりくだる仲間は居ないのだ。
『リオネル様、やばくなったら、背中に隠れても良い?』
『ああ、ジャン、全然構わないよ』
『やったあ!』
などと、他愛もない会話を交わしながら、リオネルも71階層へ降りたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
リオネルが71階層へ降り、しばらく歩いていると、
索敵……魔力感知に反応があり、
『お約束!』いうように、ゴーレム10体が現れた!
銅製5体、ミスリル製5体の計10体である。
ケルベロス、オルトロスが上手く追い込んでくれたらしい。
よし!
幸先が良い!
対ゴーレム戦は、もう手慣れたもの。
大きく頷いたリオネル。
まず、魔力感知のギアを最大限にあげた!
見える!
奴らの頭部に刻まれた魔法文字が!
『
納剣していた愛剣スクラマサクスを抜き放ったリオネル。
風の魔力を刀身に宿らせる。
ほぼ同時に、スキル『フリーズハイ』レベル補正プラス40を連続で、
ゴーレムどもへ放つ。
しっかりと狙いをつけ、魔法剣を振るう為に、『
スキルの効能効果発揮の確認も兼ねて。
ずっしいん! ずっしいん! ずっしいん! ずっしいん! ずっしいんん!
スキルは効力を発揮。
脱力したゴーレム達は、轟音を立てて、迷宮の床に崩れ落ちた。
リオネルは「たっ!」と、軽快に迷宮の床を蹴り、ゴーレム10体の傍へ。
動けぬゴーレムの額へ、じっくりと狙いを定め……
風の魔法剣、風斬剣を振るい、『
リオネルは、ゴーレムの力の根源を破壊すると、
倒したゴーレム10体を収納の腕輪に『搬入』し、回収!した。
おお!
ばっちり!
上手く行った!
この調子で行こう!
その後リオネルは、ケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟が毒、石化系の魔物を倒し、
ゴーレムの勢子を務めてくれたおかげで、現れるゴーレムどもを捕獲し続け……
銅製を計100体、ミスリル製を計100体ゲット。
先に確保した200体を合わせ、計400体のゴーレム軍団を作り上げたのである。
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