外れスキルの屑と言われ追放された最底辺の俺が大逆襲のリスタート! 最強賢者への道を歩み出す!「頼む、戻ってくれ」と言われても、もう遅い!
第400話「思わず、おのぼりさんのように大声を出したリオネル」
第400話「思わず、おのぼりさんのように大声を出したリオネル」
※第400話到達です!
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翌朝午前4時、昨日同様、
リオネルは同行をせがんだブレンダとともに市場へ。
仲良く食材の購入をして、山猫亭へ戻った。
そしてリオネルは、これまた昨日同様、厨房で手伝いをし、
他のお客の朝食が終わった後、ダニエラ、ブレンダと一緒にまかないの朝食を摂った。
その後、リオネルはフォルミーカの街中へ。
ブレンダがついて行きたがったが、「申し訳ありませんが」と、
今回は丁重に断った。
という事で、妖精ピクシーのジャンを「搬出」し、ふたりで街中へ。
昨日エミリアに案内して貰った以外の場所を回る事に。
今日から本格的に迷宮探索に備え、買い物も行う。
武器防具屋で予備の剣に盾、兜、鎧、靴。
魔道具屋で魔法杖、
魔法ポーション屋で回復薬等々。
食料品屋で保存食を中心に大量の食材、
そして雑貨屋で生活必需品、サバイバル用品も買う。
既に購入したものもあるが、構わず多めに買った。
リオネルは、これまでの道中の依頼完遂、発見した宝物、資材の売却などで、
結構な金額を稼いでいた。
普段、無駄使いをしないリオネル。
しかし、このような買い物には金を惜しまない。
また、モーリス、ミリアン、カミーユへの餞別、
親友ジェロームへのお祝いなど、
必要なお金を出す時は出す、使う時は使う。
このような経済感覚のリオネルは、冒険者ギルドにプールしているお金を含め、
全財産は金貨
ここまでの金があれば、依頼を受けずとも、生活に全く不安はなく、
自身の修行に集中出来る
そもそも、これだけ稼いだら、
引退して家を購入し、使用人を雇い、後はゆうゆうと遊んで暮らせる。
冒険者は命を懸けたリスクの高い仕事である。
目標にした金額を稼いだら、若くとも未練なく引退する者は多い。
しかし、発展途上のリオネルは引退などしないし、更に上を目指す。
高貴なる4界王から授かった属性の加護の力も存分に試したいのだ。
さてさて!
フォルミーカ地上部分の街を探索しつくしたリオネル。
栄えている地下街へ向かう事にした。
この地下街こそが、フォルミーカの街で最も栄えているエリアであり、
本来は迷宮の地下1階層にあたる部分だ。
後に、拡張工事され、地下都市として生まれ変わったのである。
街の真ん中には、地下街への入り口が「ぽっかり」と穴を開けていた。
正門と同じく、屈強な門番が立ち、地下街へ入る者へ目を光らせている。
しかし、これまた正門と同じく、冒険者ギルドの所属登録証が威力を発した。
リオネルが所属登録証を提示すると、一瞥した門番は笑顔で通してくれたのである。
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ここで補足しておこう。
リオネルが入ったのは、街中にある、一般の人間用出入り口。
貨物の搬入、搬出口は、別の場所に設置された超が付く魔導昇降機である。
さてさて!
リオネルが、門番へ冒険者ギルドの所属登録証を見せ、
地上の出入り口から入り、大型の長い階段を降りると……
大きな街の広場ほどある、踊り場のようなスペースとなっていた。
踊り場の人影はまばらだ。
金属製の手すりのついた、この踊り場から、リオネルが身を乗り出すと、
眼下には、広大な街が広がっている。
「へえ」とつぶやいたリオネルは、まず眼下の街を見て、更に上を見る。
降りて来た階段の長さだけ、天井もとんでもなく高かった。
資料に記載されていた通り、
「うわ! フォルミーカの地下街って、想像していたより凄く広い! 天井も思い切り高い! フォルミーカの地上の街とは全然違う!」
思わず、おのぼりさんのように大声を出したリオネル。
ハッとするが、リオネルの周囲に人間は誰も居ない。
居るのは、肩に座った妖精ピクシーのジャンだけだ。
『あはは、リオネル様! やめなよ、恥ずかしいからさ』
『悪い、悪い、この凄い地下街を見てさ。びっくりしたのと、はるばるフォルミーカまで来たんだなあって、実感したんだ』
『ふううん。そうなんだ』
『ああ、故郷を出て、冒険者の街ワレバットで修行して、このフォルミーカで、一人前になるって、決めて来たからさ』
『そっかあ! でもリオネル様はもう一人前だよ。4大精霊に加護を受け、転移魔法、飛翔魔法を自在に操る魔法使いだし、人間が決めた、冒険者って奴のランクでもAだもの』
『ああ、でもなんか、まだまだ物足りないんだよ』
『ふううん。おいらから見たら、リオネル様の実力は、もう充分だと思うけどなあ。ようやくモテ期も来たみたいだし!』
『はあ? モテ期?』
『ああ、そうだよ。完全にモテ期じゃないか! 冒険者ギルドでリオネル様の担当になった子。宿屋の子とはタイプが全く違うけど、可愛いよ! おいらなら、両方彼女にするけどな!』
ジャンはそう言うと、「にやにや」笑ったのである。
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