第5話
「釈迦秘術!金棺飛遊_きんかんひゆう_!」
力のこもった高らかな一声が公園を響き渡った。
地面が爆発するような音を次々に立て、地を割っていくつもの小型の棺のような形をした物体が筍のように現れてきた。
それらは地面から浮いて魔物を狙って八方からぶつかっていく。
「ウギャギャギャーーーッ」
この世の者とは思えない断末魔を挙げ、魔物はどろどろに溶けて消滅した。
「大丈夫か!?」
そこにいたのは渉流だった。
「わ、わたる……」
辺りは一気にシーンと静まりかえった。
助けてくれた幼馴染みは俺に駆け寄ると両腕で抱き起こしてくれる。
「夢を見たんだ。じいさんの夢だ。胸騒ぎがして外に出るとお前の悲鳴のような念が心に入ってきた」
なんと……。それじゃあ、あの夢はやっぱり、意味があるのか……。
そのまま俺は気絶をした。
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