第4話
なんだ……?あれは。
目で確認してから脳で結論付けるまでの連携回路の通過にやけに長い時間を要する。
化け物だ!!
人の子供くらいのサイズだが、胴体から首が長く2メートル近くはある。
腹は膨れて、手のひらには3つしか指がなく、鉤のような長い爪が剥いている。
化け物は跳び跳ねるようにこちらに向かってくる。
俺は翻って来た道を逃げようとした。
化け物は跳ねながら浮かぶような速さですぐ目先まで来ていた。
ギャッ!
背中に乗られてしまい後頭部を引っかかれる。
いってぇ!!このっ!!
流石にカッと血の気が頭に上り、俺は化け物を捕まえてみようと試みる。
グワッ!!
掴みかかろうとした瞬間返り討ちにされ肩を思い切り引っかかれた。
熱い激痛が走る。
駄目だ……これ。逃げよう!
全力を解放して逃げるも逃げられない。
足を捉えられて転ばされてしまった。
大きな石に頭をしこたまぶつける。
転倒しながら痛みに身悶える。
「いってぇぇぇぇぇ~!!」
もうどこが痛いんだかわからないほど、ごく短時間で痛め付けるプロにボロボロにされた気分だ。
その時だった。
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