主人公の選択を見届けてほしい。

 遠藤周作のエッセイに「人生はあらかじめ決まっている」というような言葉があったことを思い出しました。だからなるようになる、ジタバタしてもしょうがない、と思えて心が少し楽になる言葉です。
 この物語では生まれる前に自分の人生の悪いこと良いことを知らされ、その人生を生きるか生きないかの選択を迫られます。
 私もなんでこんな人生なんだと辛くなることがあります。「親ガチャ」という言葉がありますが、親を恨みたくなることもあります。
 だけどこの物語を読み、これもあらかじめ決まっている人生、自分がそれを選択して生まれてきたのだと信じたいと思いました。
 作者様、ありがとうございます。