2021年 9月
外伝「銀色の魔法使い」を書き終わりました
最初の宣言通り、全30話になりました。
トーヤたち4人が出会い、仲間になるだけの短い物語ですが、本編を読んでくださっている方には、
「ああ、あの時のあれか」
と、思っていただけるかも知れません。
今回の話はベル視点で書いていますので、トーヤとシャンタルが口にすることは、時にベルにとっては、
「わけ、わかんねえ!」
と、口癖が出てしまうようなこともあるのですが、今のところはあまり気にせずにいるようです。
なぜなら、ベルにはもっと重大な問題があるからです。その問題のために食事も喉を……通りはしますが、ちょっと味が分からなかったこともあるぐらい悩んでいます。
初めて外伝というものを書いてみましたが、楽しかったです。
そもそも最初に小説を書こうと思ったきっかけが、
「自分の頭の中にだけある世界を形にしたい」
と、思ったことでしたが、外伝もやはり同じことがきっかけでした。
本編を書いていくうちに、
「ここの裏にはこんな話が」
と、書いている以外のことが自分の中で出来上がり、外に出たそうにしてきました。
本編の第一部は現在のトーヤが八年前のことを語ります。今は25歳のトーヤが17歳から18歳にかけての出来事ですが、外伝はそれからさらに五年後、トーヤが22歳の時の出来事になります。
そこから三年、どうしてアランとベルの兄妹がトーヤとシャンタルに合流することになったのか、そこをちょっと細かく書いてみました。
第一部序章で「どうやって知り合ったのか」は軽く触れていますが、当時10歳のベルと13歳のアランが戦場で2人に拾われて助けられたのはともかく、どうしてそのまま戦場で生き続けるようになったのか、を少し詳しく書いてあります。
ベルを中心に据えることで、幼い少女がその道を選択することになったことを書いてみたかったんです。
うまく書けているかどうかは分かりませんが、本編ともども楽しんで読んでいただけて、そして愛していただけたら、と思っています。
また外伝書きたいな~楽しかったな~
これを書いている段階で残るところ数話です。
どうぞお楽しみください。
やれやれ、これでやっと本編に集中できます。
とか言いながら、他の外伝も書いてみたいなあ、とか、最近思いついた他の話を書いてみたいなあ、とか色々と考えていますが、何があっても本編だけは書き上げます。
その覚悟のほどもここで宣言しておきますね。
何があっても「黒のシャンタル」本編だけは書き上げます、と!
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