第5話 悪夢が去り、起立性調節障害がやってきた

 夏休みが過ぎ、2学期になった。授業には入れていない。1回だけ授業に入った。緊張で何も覚えていないらしい。

 2学期は縮小している中でもそれなりに色んな行事があった。行事には参加したいらしい。なぜ行事には参加できるのか不思議だった。

 学校にこだわらず、娘のやりたいことをやればいいと思い始めた。でも、学校生活はあきらめられないらしい。学校へ行けないのが不思議だった。

 

 小学校時代の悪夢がある日、黒い塊になって去っていったらしい。黒いふわふわとしたかたまりが自分の部屋から去っていたと。


 それ以来悪夢は見ないらしい。


 冬になり、娘の好きなスポーツシーズンが始まった。大好きなスポーツができない。

 変だ。娘の様子が何かが違う。


 娘の症状をキーワード検索で入れてみる。

 

 「起立性調節障害」‥‥。


 これかも‥‥。病名が付くとなんだかほっとする自分が嫌になってきた。


 どこへ受診すればよいのか。一旦かかりつけの小児科へ。そこから適切な病院を紹介してもらった方が早いのではと思った。


 初回受診から、大きな病院の紹介受診まであっという間につながった。


 もう、この時には朝は起きれない状態。眠れる森の‥状態に陥っていた。受診は午前中。本人が受診する気がないと連れていけない。

 本人も何とかしたいと思っているよう。何とか午前中に起床し受診ができた。本人も何とかしたいようだ。


 「起立性調節障害」確定診断が下りて、ほっとする自分がいた。少し光明が見えたような気がした。

 できる限り、水分を多くとる、塩分もしっかりとる、しんどくても運動をする そんなアドバイスを受けた。

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