第4話

本日は2月14日のバレンタインだった。

多分、ユナのやつは兄貴にチョコケーキをあげたかったんだと思う。

今、床に落ちちゃったけど...。


「私、今日の為に昨日、ガンバってチャコレートケーキ作って...それで、

シンジとシンヤと一緒に三人で食べようと思ってて...」


ユナはポロポロと泣き出し、涙を落とした。

紙袋の上に。


水滴が落ちた。


俺が林ユーコが嫌いな理由。


美人だけど、性格凄く悪いからな。


「は?バレンタインに手作りのケーキとか!

重いわー!あのさー、ふつーに、店とかで買ってくればいいじゃん!!男はねぇ、

手作りよりも!高級チョコもらった方が嬉しいのよ!!」


「私はぁ!シンヤ君に高級チョコあげたから!

ついでに、私もあげちゃった、的なwww」


林ユーコは社長令嬢。


金ならあった。


父親からお小遣いを月20万も

貰ってるって噂があった。






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