ここまで書いてなんと下書き!!

@rabbit934

失礼な奴

夢を見ていた。

起きて自分が見た夢を思い出す。

あれは……足何本あったかな?

僕が見る夢はいつも足の多い節足動物が登場する。

今日の主役は百足か?

”ひゃくあし”と書いて”むかで”と読む。

漢字はなかなか格好よくて嫌いではない。

いや、むしろ好きか。

しかし、見た目はなんとも言えないものがあるだろう。

自然と声が出るくらいには、、、

そうそう、そして夢だったな。

たしか、封印されていた百足を解放して……

おっと、もうこんな時間か、そろそろ準備だな。


なんの準備って?

それはもちろん学校だ。

僕は高校生だからな。

ピッチピチの……うん。

夢で見た百足を頭の隅に追いやって、食パンをかじった。

「う、うっ」

のどに詰まったようだ。

急いで水を飲む。



ここで自己紹介。

僕の名前は垣内膜(がいとう まく)だ。

私立東名高校に通っている。

高校は8時30分までにつかないと遅刻になる。

割と、シビアな判定のため油断は禁物だ。

毎朝何人もの人が校門で捕まっている。

高校は歩いていくと30分以上かかるので自転車で通っている。

自転車で行くと15分もかからない。

やっぱり自転車ってかなりの発明だよな。

僕は学校に行くための普通のママチャリ、放課後移動するようのマウンテンバイクをもっている。

自転車にはこだわりがあるんだ。家は結構広くて、自分の部屋だけでもかなりの広さがある。

だから、家にいるのも好きなのだが天気のいい日や祝日はどうも外に出たくなる。

そんな時自転車が必要なのだ。

自転車だと隣町とか余裕で行けるもんな。

さて、自転車の話、、、おっと、自己紹介はこれくらいにして時間軸を食パンをかじったあたりに戻そう。

さて、垣内膜のいつものそしてとんでもない一日のはじまりである。




さて、さっき「とんでもない」とフラグを立てたのはいいのだが、たいして何もなく学校についてしまった。

残念?なことである。

こういう時は、曲がり角せ女の子と曲がり角で女の子とぶつかって的なことがあるはずなのだが。

(まぁ、俺は自転車だからぶつかったらただの事故だ。)


僕の席は教室の隅の方で、正直授業を受けやすいのだが、どうも最近「隅」というのに飽きてきた気がする。

というより両隣が女子で前も女子で話す相手はいないということなのだが。

あいにく僕は女子と話すコミュニケーション能力なんぞは持ち合わせていないのである。

そもそも最近は男とも話していない気が……。

おっと失言だな。

(ここまでまだ一度も会話がないことには目を瞑っておこう)



さて、一時間目は数学だ。

数学ははっきり言って苦手科目だ。

僕は文系だからなぁ。

国語が得意だ。

登場人物の心情とかめっちゃ読めるぜ。

昔から本が好きだったということもあって、文章には小さい頃から触れていたんだ。

因みに成績は上の下くらいでなかなか満足している。

進学校でこの成績はなかなか良いほうだと思うんだがな……。

まぁ、田舎だしな。

この学校は成績でクラス分けするのだが、別にAから順番に賢いわけではない。

それぞれの学力が均等になるよううまいこと振り分けられている。

だからといって、なんだかこのクラスは女子が多い。

だから、さっき説明したみたいに周りが女子ばっかがありえるのだ。

クラス全員40名。

内わけ男子13名、女子27名。

いや、どんだけ女子多いんだよ。

僕は始めはそうおもった。

しかし、ようく考えてみると、全校生徒でも女子のほうが多い。

ここまで話して、多くの男子どもは


「それって天国じゃね?」


と思っていることだろう。

しかし、よく考えてみるとそんなことは決してない。

世の中上手くいかないものである。

女子が多いということは、女子中心になるということで男子の意見が通らない。

すごくつまらないぞ。

それは。


労働系は全部男子だ。

その間、女子は何してるかって?

優雅におしゃべりをしている。

男子も男子でそれをよしとしている感じがあるので、嫌な感じだ。

最近なんかは偉そうにしてるぜ。

女子が。

ということで女子が嫌いだ。


「ねぇ?ちょっといい?」


心臓が飛び出た。

(いや、これは比喩だ。さすがにここでいきなりバトルが始まるわけではない)


となりの女子に話かけられた。

めっちゃ笑顔だ。

可愛いな。

だからいったじゃないか。

僕は女子が好きなんだ。

そういや、昔は女子が嫌いだなんて時期もあったなぁ。

まぁ、それも昔の話。

僕は過去を振り返らない主義なんだ。


「なんだ?」


僕はとりあえず、そう答える。


「社会のノート見せてもらえる?この前ノート忘れたんだよね~」


そういや、あいつこの前の社会、机に何も置いてなかったよな。

しかし、なぜ僕なんだ?

隣の女子に借りればいいのでは?

まぁ、いいか。


「いいぜ」


と答える。


ノートを手渡し、顔をよく見ても彼女の真意は測れなかった。


「垣内君って、あまり人と喋らないよね。なにか理由あるの?」


おい、ストレートに聞きすぎだろ。

もっとオブラートに包め。


「まぁ、いろいろあるのさ」


「色々って?」


「色々は色々だ。答える義務がない」


「ふ~ん。そう。まぁ、とりあえずよろしくね」


「あぁ、よろしく」


「ねぇ、昼休みだから、一緒に弁当たべよ」


まじか。

僕はいつも孤独の昼飯にぴったりな場所で食べているのだが、お誘いははじめてだ。


「ん~。その前にお前名前は?」


今更確認をする。


「えぇ~。なんで覚えてないの~。神道光(しんどう ひかり)だよ」


あぁ、聞いたことが、、、ねぇ。


「いい場所案内したげる」


良い場所だと……?

僕がいつもいる場所よりいい場所があるのか??


「そうか、よろしく頼む」


まぁ、たいしたこともないだろう。

そうして、僕は教室を後にした。







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