第4話

 執務長官はこう続けた。

「ぶっちゃけ、観光ツアーの収入の一部を地獄運営に頂いてて観光の目玉に使えそうなんですよねえ、あの建築物の再現したの」

 一緒にいた者達は、

(ぶっちゃけすぎだろ、ソレ!)

と思ったが誰も空気を読んで言わなかった。

「それでですね、普段は皆と同じように石を積むだけにして、観光ツアーの日だけ建築物を積むというのはどうでしょう?」

 誰も反論しなかったのでその案で決着ということになった。

 かくして罪人は月に何度か再現した建築物を造る許可を得たのであった。

 会議終了後、重鎮の一人が罪人に質問した。

「どうしてあれを作ろうと思ったの?」

突然聞かれてビックリした罪人の回答とは?

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