第3話

 観光客の一言で罪人の一人がこの世の建築物を再現していた事に気付いた鬼達。

 重大な案件だという事で地獄の閻魔大王様を含む地獄の役人や他の役所の重鎮達が揃って罪人の処遇について会議をすることになった。

 重々しい雰囲気に罪人の女性はどうなるのかと不安と緊張で固まっている。

 参加していた重鎮の一人が緊張をほぐそうと、

「まあまあそんなに固まらないで。顔は怖いけどそんなに悪い人達ではないから」

と言うけれど緊張しすぎて彼女の耳には届かない。

 そのうち、閻魔大王様付きの執務長官が発言した。

「いっそのこと観光ツアーの目玉にしますか?」

処遇や如何に?



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