第2章 王都への道のりと第一の試練
第1話 3ヶ月の成果と試練
アルベルトとアリスが、村を出て3ヶ月。
二人は、ポータルを設置しながら、王都へと近づいていた。
「結構歩いたけど、なかなか出口につかないな」
「そう・・・だね」
「大丈夫か?」
3ヶ月、毎日歩いて、魔物を狩って、ポータルおいて、隠蔽して、動物を解体して、食って、寝ての繰り返しだ。流石に、精神的に疲れてきた。
「一旦休むか」
「・・・・うん」
川沿いに歩いていたため水には困らなかった。岩場を見つけ腰を下ろし、一息をつく。
「アリス。水でも浴びてきなよ」
「・・・・・のぞかないでよ」
「のぞかないよ・・・」
以前、水浴びをしているアリスに気づかずのぞいてしまい、ひどい目にあった。しかし、それ以上の収穫もあったということを伝えとく。
森へ入り3ヶ月、かなり深いところまできたが、苦戦するような魔物は出てきていなかった。
この森は、そんなに危険がないのかもしれない。
フラグか?これ。
だが、3ヶ月魔物を相手にしたり、模擬戦をしたりで二人のステイタスは結構変わっていた。
『名前』 アルベルト
『種族』 人間族 『性別』 男 『年齢』 八歳
『レベル』 99(Lv.up)
『HP』 15000/15000
『MP』 68000/68000
『能力』 SS
『称号』転生者 幸せを求めるもの 大罪保有者 試練を与えられしもの (New)
『スキル』
魔眼Lv2 (New) 居合剣術Lv6 (New) 不可視の魔弾Lv9 (Lv.up) 武術Lv4 (New) 魔纏Lv3 (New) 隠蔽Lv10 (Lv.up) 縮地Lv8 (New) 空間魔法Lv8 (Lv.up)
『ユニークスキル』
魔力・魔法設置 全言語理解 魔道具製作 怠惰
『加護』
幸福の神の加護 武神の加護 魔神の加護 剣神の加護 (New)
とうとうレベル99まで到達した。それに伴ってステイタスもかなり上がってるが、称号に『試練を与えられしもの』が追加されている。
『試練を与えられしもの』 肉体の成長限界に達したものに与えられる称号。試練を乗り越えることによって、成長限界を突破する。
『魔眼』 視界に入る魔力の流れを見ることができる。鑑定の上位進化。
『居合剣術』 納刀の状態を基本とし、抜刀時の加速を利用して相手を切る技。
『武術』 体術の進化。相手の気の動きが見える。
『魔纏』 魔力操作の進化。魔力をより自在に操ることができ、体や武器に纏うことで強化する。
どうやら、レベル99以上の世界があるらしい。是非とも感じてみたい。魔眼についても、ものすごく便利だ。魔物の中には、魔法を使う魔物もいた。その時に使うと、魔法を打つタイミングが丸わかりなのだ。武術に関しては、『気』というものはよくわからないが、体を動かしやすくなったのは間違いない。魔纏に関しては、MPの多いおれには、ぴったりのスキルだった。木剣じゃ切れないようなものもこれを使えば楽に切ることができる。
次はアリスだ。
『名前』 アリス
『種族』 人間族 『性別』 女 『年齢』 八歳
『レベル』 99 (Lv.up)
『HP』 30000/30000
『MP』 54000/54000
『能力』 SS
『称号』 勇者 剣姫 試練を与えられしもの (New)
『スキル』
剣舞Lv9(Lv.up) 気配残像Lv6 (New) 瞬間移動Lv8 (New) 魔眼Lv3 (New) 隠蔽Lv10(Lv.up)
『ユニークスキル』
聖剣 剣気 限界突破 聖装(New)
『加護』
最高神の加護
『気配残像』 気配遮断の進化。気配を消すだけでなく自在に操れるようになる。
『瞬間移動』 縮地の進化。視界内の任意の場所に転移する。距離によってMPを消費する。
『聖装』 聖属性を持つ魔力の鎧を纏うことができる。使用者の成長とともに強くなる。
『最高神の加護』 最高神に加護を与えられたもの。邪気を持つ力を無効化する。ただし、他の神の加護を受けられない。
アリスは相変わらずだ。それにしても、スキルのやばさは置いといて、『最高神の加護』の効果がようやく視れるようになった。魔眼になったことで、可能になったのだろう。それにしても実に勇者らしい加護の効果だ。
お互いのステイタスを思い出していると、アリスが水浴びを終わったらしい。
「終わったよ〜」
「おかえり」
水を浴びた女の子とは実に美しいもので、いつまででもみていられるものだ。
しかし、こんなことをしていては、後が怖いので、食事の提案をした。
その時、離れたところで大きな雄叫びが聞こえた。
二人は、戦闘態勢に入り、警戒した。
「今のは?」
「わかんない。でもやばそう・・・」
アリスのやばそう、は本当に不味い気がする。ザックハードにさえ、その評価はしなかった。
「行くか?」
「そうだね。様子を見るだけでも」
そう言って、荷物をまとめいつでも戦闘に入れるようにし、雄叫びの聞こえる方へと足を進めた。
そして、辿り着いた先にいたのは・・・・・・
「「ドラゴンだ・・・・・!!」」
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