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午後4時半事件が起こった。犯人は72の老人だった。車を運転してそのまま操作が上手く出来なくなり、信号が青だったのにも関わらず歩道に突っ込んだらしい。俺は怒り狂った。その時復讐を決めた。しかし、犯人の老人は反省の色を示さず車のせいにしたかと思えば、金で解決しようとしてきた。老人は10億出すと言っていた。元会社の社長だったとの事だ。俺も聞いた事のある会社だ。だからこそちいが揺らぐのが怖いんだろう。そして、俺はある計画を思いついた。最近老害と呼ばれるものが増えていたと感じていた。俺は決めたこの瞬間に。65歳以上の老人をこの日本から消す。

示談金を貰った。きっとこいつは日本の法律じゃ捌けない。大学で学んだ多くの知識が今やっと役に立つ気がした。

警察庁から家に帰る時ある男に声をかけられた。聞き覚えがある低く重みのある声だ。高校の頃の親友真鍋だ。元々スポーツをしていた彼は、大人になってからもその体つきは健在だった。それに対し元々痩せ気味の俺は今回の事件でもっと痩せこけていた。「どうしたんだよ、ひょっとして事件でも起こしたのか?」笑った口調で俺に聞いてきた。軽く今まであった事を説明した。真鍋は「本当に残念だよ」とでも言いたげな顔をして「お前も辛いだろ話聞くぞ」と優しい口調で言った。結婚式以来だったとは言えもう4年経っていた。彼は警察になっていたのは分かっていた。だからこの計画を悟られてはいけない。その考えが頭をよぎった。

全国の老人ホームとネットで話題になっている老人。これが俺のターゲットだ。だが、今は監視カメラがある上すぐ掴まってしまうだろう。肝心な本命の相手は厳重な警備を敷いているに違いない。それにそいつには謝罪をさせ、直接息の根をとめる。拳銃が必要だ。もちろん法律は知っている。この日本では銃の所持は禁止だ。それ故に調達は難しい。多くの問題が明確になってきた。そうこう考えて居る時LINEが来た。真鍋からだった。内容は飲みの誘いだった。断る理由も無い上警察の彼がもし味方についてくれるなら、これ以上頼もしいスケットは居ない。

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