最終話 ごめんね、好き
ついに来た。この時が、おそらく告白だろう。そうじゃなかったら僕はどうすればいいんだろうか
「場所を変えよっか」
「そうですね」
そう言われて場所を変えた。ついた場所は細い路地だった。それにしても手際よくここに行けたな。もしかして入念に確認をしていたのだろうか?
「ついたね、ここなら大丈夫そうね」
「そうですね」
「あのね私、まーくんのことが....」
咲希さんが頬を赤らめている、これは絶対あれだ!ドキドキの瞬間だ。もしそうじゃなかったらどうしよう
「す、すす!す」
頑張ってくれ咲希さん!俺はその回答のために毎日頑張ってきたんだっ!だからなんとか回答を出して欲しい。だから頼む
「す」
「おい!あそこにリア充になりかけのヤツいるぞ!リア充は大罪だ死ね〜!」
「どどどどどうしよう!ごめん、まーくん言えない....」
「嘘だろ?」
嘘だ、どうして邪魔してくるヤツがいるんだよ!なんでだッ!どうしてなんだよ!
こんなことないはずだ、どうして!どうしてなんだよおおおおおおおおお!
「うわあああああああああああああああああああ!」
全力で咲希さんを置いていってその場を走り去った。そして家へ全力で向かった
悲しい、悲しくなった。こんなことあっていいのかよ!俺が咲希さんのことが好きなのにどうしてなんだよ!
部屋のベッドで横たわってる。こんなことあっていいのか?いやダメだ、頭の中がぐしゃぐしゃになってだめだ。体に力が入らない。悲しい、それは悲しい
そして孤独感を感じる何もしたくない。このまま消えたい。そう思っているウチに目の視界が狭まってきた
俺はこれから何していくんだろう。わからない。とてつもない虚無感を感じる。そしてこれから何すればいいんだろうか。もう嫌だ。貧乏で悩んでいた時もあったが、今はそういうお金の問題じゃない。こんなに恋愛が難しいなんて.....ツラい
するとコンコンとノックする音が聞こえた。幻聴か?いや分からない
「まーくん、入るね....」
咲希さんの声だ。夢だろうか?分からない、けどこっちに向かってくる足音が聞こえる。これはどっちなんだ?
「まーくん!」
「眩しいっ!」
いきなり視界が真っ白になった。あまりの眩しさに目がくらんだ。目の前には咲希さんがよつん這いになっていた。なんだろう、すごくエロい
「ごめんごめん、それより謝りたいことがあるんだ」
「あの、とりあえずどいてくれるといいんですがっ!?」
いきなり抱きしめてきた。ベットでこんなに抱きしめられるなんて....ダメだえっちなことしか考えれない。ドキドキする、体と体が密着している。咲希さん体から温かさを感じる
「こうしたほうが説得力があるかなって」
「どどど、どういうことですか?」
「誰もいなくて、誰も見てないところ。つまり条件はそろっている」
「そう言うと....?」
つまりこれは告白じゃないか!?まってこんな展開ある?どどどうしよう!?
えっととりあえず正直、言って分からない
「大事なお話を告げに来たよ?サプライズかな」
「大事な話?」
「私はまーくんのことが好きなの。これは家族愛なのか、それとも恋愛的愛情で好きなのかずっと悩んでいた。けど、私はまーくんのことが1人の男の子として好きなの。だから!ごめんね、好き。言えなかったの。悩んでいたし、弟に恋するなんておかしいかなって思ったりして、でも私決めたの。私とずっっと一緒にいてくれないかな?」
嬉しい。言葉にならない嬉しさだ。もちろんだ、ずっと僕は咲希さんといたい。死ぬまで居たい。だってこんな素敵でとびっきりかわいい人と一緒にいれるなんて嬉しい
「もちろんです。咲希さんと一緒にずっといたいです」
「ありがとう。大好きだよ。まーくん」
咲希さんが頬を赤らめている。柔らかい赤いしっとりとした唇が自分の唇と交わる
嬉しさと興奮が高まってくる
「咲希さん....!」
「安心して私はずっとまーくんの隣にいるから」
幸せだ。これ以上に感じた幸せは今までないだろう。ベッドで抱き合いながら一緒に寝て、とてつもない幸せだ。咲希さんはお姉ちゃんだけど、ずっといる大切な恋人だ
「まーくん、学校に行くよ!」
「待ってください」
「もう....大好き」
目の前には貧乏な地獄な世界じゃなくて明るくて暖かい幸せな世界が広がっていた
最高だ。今日もこの素晴らしい事を楽しんでいこう。さらば、貧乏生活っ!
〜あとがき〜
どうも作者の白石こゆぎです
ここまで見てくれてありがとうございます。55話完結ではありましたが
僕がヘタレなせいでそこまで書けませんでした。でも正直グズグズと彼を動かすのも良くないなと考えていたので54話完結とさせて頂きました
読者の皆様にはとても感謝します。ラブコメ部門で週間ランキング15位を頂いたりと
とても感謝してます。この作品は自分の古臭い作風を取っ払って今風にした実験作なんですが、こんなに伸びるとは思いませんでした(笑)
しばらく僕はラブコメを書かないと思いますが、カクヨム甲子園があるのでその時は読んでくれると嬉しいと思っています。あとカクヨム甲子園後、もし時間あればまた新しいものをかいてるかもしれません。長文で申し訳無いです。それでは最後に
読者の皆様へ、この作品を読んでくれてありがとうございました。それでは、お別れです。さようなら
親の再婚相手の連れ子がSSR級にかわいくてヤバいくらいにキレイな義姉なんだが 〜こんなヤバいほど優しくてかわいい義姉で俺は溶けてしまうんですけどぉ!〜 白石こゆぎ @kosuke15to
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