第46話 なにか違う
とりあえず、久美さんの拉致られて3時間ぐらいだったか?とりあえず開放されて連絡が取れたのだが、なんでまた待つところがうなぎ屋なんだよ!というかまだこの人メシ食うつもりなのか?
「ひゃ〜腹減っちまたぁ〜よ」
「まだ食うんですか?」
「あたりまえよ!これ終わったらな?今日はひょろ長な彼氏を押し倒しにいく予定なんだよ〜?君みたいな童貞く〜んには関係ないっかぁ?」
「咲希さんは来るんですか?」
思いっきりガンスルーしてるし、というか普通に店員に注文入れてるじゃねぇかよ!
こりゃあ人の話を聞く耳持ってないというよりは聞く耳を捨ててるな
「はぁ〜、あほくさ。そんなん来るよ?今くるよ〜?そしてまーくん大丈夫って言う」
「あの、すいません!友達が席取ってるんですけど、ちょっといいですか!?」
噂をすればマジで来たな。そしてこっちに慌ててやってきてる。隣に座ってきてゼーハーと言っている。大丈夫なのか?
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないよ!どうして!はぁはぁ、久美ちゃんがまーくんを拉致するの!?」
「拉致じゃないお食事に誘っただけだけど〜?さっきはおやつを食べて、今は夕食といったところ〜ねぇねぇ童貞くん?」
「拉致られました。あとボコボコに殴られました。痛いです。自殺でも考えます」
割と事実で拉致られたんだけどな、それで拷問も食らったしな。やろうと思えば法的措置だってできるだぞ?
「な、殴ったぁ!?まーくん大丈夫?ちょっとアザができてるし....久美ちゃん、私の大切な人になんて事してくれたの!?」
「いや〜知られてはいけないことがあったからぁ〜ボコしちゃったの!」
「久美ちゃん、久しぶりに人にイライラしちゃったんだけど私どうすればいいのかな?まぁ、いいっかちょっとあとでね、お説教するからね?」
「おかんより怖い....!」
うなぎ屋で三人でうな重を食べるというとんでもない展開になり、うなぎはとても美味しいかったのだが、俺の目の前には地獄が繰り広げられていた
「あのね、うちのまーくんを傷つけたらね」
「うん。げふっ!?いてええええ!でも美少女からのドロップキックあざまぁす!」
「こうなるからね?まーくん行こう」
「ひえっ咲希お姉ちゃん怖い」
思いっきり拳を久美さんにブチ込んでいたし、なんかめっちゃ怖いんだけど!
咲希さんはそんな暴力振らない人だと思ったのに
「咲希お姉ちゃんって武闘派の人間だったんですね....」
「ち、違うよ!?アレは久美ちゃんの時だけだからね!まーくんに嫌われちゃったかな?だとしたらまずい」
「なんか寒いですね」
「そうかな?じゃあもっと寄って暖めてあげる」
咲希さんが寄ってきた。咲希さんのいい匂いが鼻に通る。安心する匂いだ。
だけど、すごくドキドキもする
「温かくてどこか安心する」
「そう?ありがとう!どうして久美ちゃん来てのかな?」
「知りませんよ。あの人ですから適当にプラプラしに来たんじゃないんですか?だって咲希お姉ちゃんが言ってたとおり、何するか分からない人なんですからね」
「確かにそうかもしれないね。でもなにか違う」
なにか違うとは、いったいどういうことなんだ?俺からしてみればいつもどおりの久美さんだったけど
「なにか違うってなんですか?」
「あの人は基本、私以外に興味ないの。最近に彼氏が出来たっていうけど、本当に私のしか興味ないのよ。一緒に居た時は毎日ちょっかい出してくるぐらいだし、毎日メッセージくるもん」
「へぇ、そうなんですか。仲良くていいじゃないですか?」
「そうね。けど、そんな久美ちゃんがまーくんを連れ出してやるなんてやっぱりおかしい」
なにか察しられているのか!?正直いってこれだけはバレたくない。というかバレたら色々とヤバいことになる
「なんか、えっちなことされてないの?」
「いや、そんなことはされてないですよ」
「良かった....まーくんは私だけのものですから」
「僕も咲希お姉ちゃんは大切な人なので」
ぎゅっとハグをされた。さらにドキドキとしてきた。どうしよう、やっぱりドキドキするってことは恋してるのかな?
「まーくん、今度はしっかり家にはいないと私がおかしくなっちゃうからダメだからね?本当にダメ死んじゃうくらいダメ!」
「分かりましたよ。今度はしっかりしますよ。毎日、咲希お姉ちゃんと隣に居てあげますし、咲希お姉ちゃんのことは大好きですから」
「大好き!?はわわ、ちょっと恥ずかしい」
「本当に欲張りで甘えん坊さんですよね」
「うるさい!まーくんのばか.....」
やっぱり咲希さんはかわいい。とびっきりかわいいくて恥ずかしがる姿もとてもいい
俺は恋愛的に咲希の事が好きなのかもしれない
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