第38話 こたつとみかん
昨日は地獄だった。家に変えるまであの格好だったの最悪だった。一方咲希さんはすごい満悦の笑みをしていた。なんんともドSなんだろうか。あの時だけ咲希さんがガチで悪魔に見えてきた
「昨日はたのしかったよね〜」
「やめてください!もう二度とこんなことしたくないですよ!」
「え〜?結構良かったのになぁ。ここでやっちゃう?スカートとズボン交換して、ネクタイとリボン交換すれば完成するけど?」
「嫌ですよ!あと今すぐ行動しようと思いましたよね?よく、この場所でやろうという思考になりますよね」
今のは確実にやろうとしていた。だって俺のズボンを強く掴んできて軽く下げようとしていたからな!?咲希さんの頭大丈夫か?
「あ、あいや〜?そんな訳ないよ」
「咲希さんって変態ですよね。むっつりスケベ」
「まーくん!?そそそいえば、寒いよね?今日の朝寒くない!?」
「寒いのが冬ですが?」
「こたつ出そうよ!ね?」
急にどうしました?必死に話題を変えようとしたって無駄ですけども?でも、まぁこたつか。家にそんなものがあるのだろうか?
「話題を無理に切り替えたってダメですよ」
「まーくんなら、なんとでも言っていいよ。全部受け止めて許すから!それよりことつ出さない?」
「はぁ、こたつですか?うちにあるんですか?」
「あるよ?お母さんが買っといてくれたんだ。私の部屋用にあるんだ」
こたつか。こたつなんて、子供の時の憧れの家具だった。体がポカポカになってぬくぬくできる最強アイテムだろうな。でもウチはお金がカツカツだからそんなモノには手が届かなかった
「じゃあ、なんで自分の分はないんですか?」
「う〜んお母さんが『二人で仲良くできるように咲希の部屋に置くこたつ買っておいたから』って言ってたけど」
「クソ、自分の娘が優先だもんな....」
「そそそんな訳ないよ!?でも二人でぬくぬくした方が幸せじゃない?」
言われて見れば悪くないような気がするような。でも毎回、いちいち咲希さんの部屋に入るのは面倒くさいような気がするな
「まぁそうかもしれないですね。じゃあ、学校終わったら手伝いますよ」
「いい子だね〜抱きしめてあげる!」
「あばっ!あのちょっ」
「家に帰ったら一緒にぬくぬくしようね〜?」
咲希さんの胸も中々あったかいな。ここにずっと居たいような気が....いやいや!危ない、理性が今どっかいきそうになっていた。
学校が終わり、家に帰り今こたつの件で今咲希さんの部屋にいるんだが、こたつの箱は押入れにあると説明された。それで、今やってほしいって司令が来てるのだが
これかなり重いぞ?
「おっも、重すぎじゃない?あぁ、しまった!いってぇ....」
「大丈夫?」
「大問題だ。というかこれ普通サイズのこたつじゃないか!?」
「う〜んわからないけど、とにかく出してみよう」
箱には120×120の折りたたみ式こたつと書いてあるが、それだと結構大きいよな
二人で使うには申し分ないぐらいのサイズだぞ。カヤさんの頭、大丈夫か!?
「うわ、大きい!これ完成されていてすごい!みかん取ってくるね」
「え、あぁ!ちょっと....はぁ、しょうがないか、1人で組み立てるか」
作業を取り組む前に説明書をまず読んで見ると、脚を立たせてそのうちにこたつ布団をかけて、そして机としての役割をもつ台を置いて完成らしい。これは楽で良かった
もっと組み立てとかさせられるのかと身構えていたのだが割と楽そうで良かった
「じゃあ、やるか。よいしょっ!重えええええ!」
とりあえず、なんとか完成した。でもやる工程は少なくて10分ほどで完成した
よし、コンセントを挿してスイッチをオンにすればこれでじ徐々に暖かくなるはずだ!
「よし、脚入れてみよう。これは!徐々にだけどなんか温かい気がするぞ!これはいいなぁ〜?こたつってすげぇ」
「ま〜くん!アレ?もうできたの!?すごいね、温かい?」
「うん、バッチリ温かくなってきたよ」
「じゃあ、私もお邪魔しまーすっと!わぁ〜温かい!」
ポカポカしれいて最高だ。頭のなかがぼんやりしてきた。なんというかこのままでいたい気持ちがした
「ひひ、えい!」
「うわっ!?なにするんですか咲希お姉ちゃん」
「まーくんの脚がそこにあったから」
「じゃあ、仕返しでっ!」
「ダメ、やめ!あん、らめぇて!ちょっ、くしゅぐったい!」
なんというか、罪悪感を感じた。なにかいかがわしい事をやってるみたいですぐにやめた。複雑な気持ちになった
「ごめん」
「そういえば、みかん持ってきたよ。せんべいもあるよ」
「あぁ、ありがとう」
こたつに入ってみかんが食べれるなんて夢みたいだ。こんな事が現実にありえるとは思わなかった
「なんか幸せだね〜まーくんと一緒だからかなぁ〜?」
「自分もなんかポカポカして幸せですよ。咲希お姉ちゃんといるからかな?」
「ば、ばか!そんな恥ずかしいこと言わないでよ!う、うぅ....恥ずかしい」
咲希さんが一緒でこたつの中に隠れてしまった。その仕草がかわいいな
こたつ中を除いてみると咲希さんがプイッと拗ねた顔をしていた
「かわいいですね。咲希お姉ちゃん」
「う、うるさい〜!まーくんの....ばか」
今のかわいいすぎるんだが、俺のハートに光の速さでキュンとしてしまったが
駄目だ今のはチートすぎるっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます