第36話 女装してみよう!

学校が終わり、いつものように咲希さんと一緒に帰ってる。この一緒に帰る時間がとても幸せの一時だ。今日も咲希さんがニコニコとしていて機嫌が良さそうだ。


「ふぅ〜学校終わった。今日もまーくんと帰れて幸せだよ」

「そうですか?自分も咲希さんと毎日帰れるのが幸せですよ」

「じゃあ、私と一緒だね!いいね。昨日のすごろく、たのしかったよね」

「えぇ、そうですね。すごく楽しかったです」


昨日はすごろくを4人でやって楽しかった。すごろくは初めてやったけど結構楽しかった。また一緒にやってもいいかもしれない


「また、やってもいいかもしれないね」

「え、なんですかジッと見てきてどうしました?」


咲希さんがいきなり、自分をガン見してきてるけど何かあったのだろうか?え、なにこれ!?怖いんですけど!何か悪いことあったのか


「う〜ん....」

「なんですか!?なんか変なモノついてます!?」

「いや、う〜ん。まーくんって男の子っぽくないよね」

「え!?」


男として女の子に男の子っぽくないって言われるなんて、ツラい。あんま男らしく生きるとか意識はしてないけど、やっぱり男らしくないって女の子に言われるのはツライな

なんともいえないけど複雑な気持ちですか


「男らしくないですか....」

「あ!いや、あのごめんね!?傷つけちゃった?」

「いや〜男らしくないのは自分で分かってるモノなので、別に問題ないですよ....それより自分が男らしくないことがどうしました?

「私ね、気づいたんだよね」


気づいた?いったい何に気付いたのだろうか。咲希さんはすごいニヤニヤとしているのだがいった何を考えてるのだろうか?


「何に気づいたんですか?」

「まーくんって結構がふさふさしていているし、男の子っぽくないとなると」

「となると」

「女の子の格好とかイケたりしちゃって」


まさかだよな?家帰った瞬間すごいことになりそうな予感があるけど、いやこれは疲れてるんだな。たぶんそうだってば!



「もう逃げれないよ?さぁ女装してみよう!」


フラグ回収された。咲希さんに部屋に着てと言われれ来たのだが、速攻鍵を閉められてベッドに押し倒された。これ、アレしちゃう展開みたいになってるぞ!?


「咲希さんのおっぱ....すごく良い」

「さぁて?楽しみだね、うふふ!逃げないでね?」

「今日の咲希お姉ちゃんは小悪魔ですか?」

「なんとでも呼んでいいよ〜?まーくんの女の子の格好をした姿が私は見たいの」


咲希さんは押入れを開けて、鼻歌をしながら上機嫌な様子で何か探している。いったい俺は何を着させられるのやら


「あの俺って何か着せられるんですか?」

「それはもちろん!だけど、サイズが合わないかな〜私、胸が大きいからなぁ。でもダボってした感じはいいかもしれないね。あ、それともブラジャーつける?」

「いやいや、いいです!」

「でも幸い身長は私より低いから。よし、とりあえずこれ着てみて!ここで着替えて」


咲希さんの前で着替えるとか無理っす!こんなスカートとか咲希さんの前で着るとか恥ずかしすぎる!


「えぇ!?ここで着替えるんですか?」

「逃げるから。そうじゃないとダメ」

「えぇ....」

「早くしてよ〜!私みたいんだから」


仕方なくしぶしぶと着替えた。それにしても咲希さんが着替えてる姿を見てニヤニヤしてくる。なんというか気分が落ち着かない感じだ


「どう....ですか?」

「あ、いいね!じゃあメイクしちゃおうよ!」

「え、ええええええ!?」

「ここまで来たんだからさ」


どうしてこうなったのだろうか?咲希さんが自分の髪を触って髪型を変えてる

なんというか人に髪を触られたことはないからドキドキする。咲希さんに触られてるから、さらにドキドキする


「う〜ん、どうかな?おっいい感じだね。じゃあ、メイクかな。私あんまりメイクはしないけど、男の子だから少し違うから女の子っぽくしてみよう」

「えぇ!?」



ということで完成したらしいんだが。作業してる時は鏡がなくて自分の姿がよくわからなかったので、どうなっていのかが想像するのが怖い


「いい鏡持ってくるからちょっと待っていてね?」

「あぁ、はい」

「えっとね、あった!よ〜し結構かわいいくできてるはずだよ?じゃあゆっくり鏡を見せるよ」

「そんな、冗談はよしてくださいよ。ただえさえ、冴えない男なんですから」


咲希さんがゆっくりと鏡を上げてゆくと、そこには見知らぬ女の子が徐々に映ってきた。え?これが俺なの?えっ


「どう?」

「あ、いやあの....誰ですか?」

「まーくんだけど、まーちゃんかもしれないね。どう!?かわいいでしょ。でもブラジャーがあった方がリアルかなぁ」

「すげぇ!これ俺なの?」


めっちゃかわいいんだけど、アレ?自分ってこんなかわいいのか!?なんというかドキドキしてきたな


「う〜ん、いいね。このままどっか遊びに行こうっか!」

「え、ええええええ!?嫌ですよ!ってうわ!?」

「この写真を山村くんにバラされたくないなら私の命令に従いなさい」

「ぐぬぬ....」

「うふふ、まーちゃんとデート」



してやられた訳なんだな。でも、こんな黒歴史は晒されたくはない!これは仕方なく従うしかないな

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