第29話 アノ件どうする....?

とりあえず、咲希さんの彼氏ごっこが失敗して自宅に帰ってきた。家に帰った時の咲希さんはどっかのジョーのようにソファーに座り込んで真っ白に燃え尽きていた

そしてあの久美さんというバケモノと接触して1日経ったのだが幸い今日は日曜で休みだったから助かった


「咲希お姉ちゃん、疲れは取れました?」

「うん、まぁね!それにしても、久美ちゃんにバレちゃったね〜」

「そうですね、ジワジワと言ってくるあたり心臓に悪いです」

「あははは、私も一緒だよ?やっぱり、久美ちゃんは推理小説とか好きだからなぁ。だから、そういう察しが良かったりするのかな?」


久美さんは今までにあったことないタイプの人間だった。自分にとっては未確認生物のような人だった。自己紹介の次に童貞か質問する人なんて久美さん以外にいないだろ。どうなれば、その思考になるのかと知りたい


「あぁ〜、そうですね。自分あんな人、初めてですよ。自己紹介の次に童貞か質問してくるなんて今までないですよ」

「まぁ、久美ちゃんみたいな女の子いないよね。でも彼氏がいるみたいだよ?私は、中2になる前ぐらいに転校しちゃったんだけど、私が転校したあと彼氏が出来たみたいで」


あの人に彼氏いるの!?えぇ?彼氏のメンタル絶対おかしいでしょ!?よっぽど頭おかしいか、それとも超頑丈な最強メンタルなのかどっちかでしょ?それにしても彼氏がいたということには衝撃的すぎる


「えぇ!?彼氏いるんですか?」

「私もそれを初めて知った時は驚いたよ。でも相手は4つ下なんだって。相手はまだ中学生だよ!?だってさ、中2で付き合ったっていうけど彼氏の子は当時だと小学生だよ?もう、すごいよね。なんか、過激なアレも週1でしてるとか言ってるし....私はそんな差のある男の子と付き合えないよ。やっぱり、付き合うとしたら、まーくんみたいな子かな」


付き合った当時だと小4か?それはすごいないったいどうやってそんな小学生と付き合ったんだよ。もしかして久美さんってショタコンなのか?


「それより、アノ件どうする....?」

「え、なんですか?」

「彼氏役したら、なんでもしてあげるって言ったでしょ?」


そういえば、そんなこと咲希さんが言っていたな。咲希さんがなんでもしてくれるって言うならば、う〜ん....いかんいかん!そんなけしからんことを!でも見たいな


「ど、どうしたの?体じろじろ見てきて....なんか恥ずかしい。けど、まーくんのためなら」

「なんでもって言いましたよね?」

「言ったよ!逃げないから、私は言われたことはしっかりとやるよ!」


ほうほう、ならばそうといこうか....駄目だ、想像しただけでニヤついてしまいそうだ!いや、ここは紳士として....ええい!ならば思うように!


「俺!咲希お姉ちゃんのコスプレが見たいです!メイド服着てください!あと、クリスマスにサンタクロースの姿になって添い寝してくださあああああああああああああ!しまった!取り乱してしまいました。いや、これはあの!」

「ふふっ、まーくんのえっち。でも注文は多くないかな?」

「でも、個数は言ってないのでそれはどうかなって思いますよ?」

「う〜ん、特別だよ!?何個でも言っていいよ!これはまーくんだからいいんだよ?


やったああああああああああああああ!紳士をやるのはやっぱ辛いよ。というかなんでもという言葉の誘惑に負けた。


「本当ですか?」

「じゃ、じゃあ?脱ぐ?ほら」

「あ、あの!脱ぐのは一人でお風呂入るときだけにしてください。僕は咲希お姉ちゃんとそういうことをするのはまだ」


というか、ノリノリで脱いでいたけど咲希さんっていったい何を考えてるんだ!?

ブラコンがすごすぎる


「もうちょっと、えっちなことが来ると期待をしていたのになぁ〜。もうちょっとドキッとくることが言ってほしかったな」

「咲希さんって、あのえっちなことが好きなむっつりスケベなんですか?」

「いや、あの!違うの、まーくんにしてほしいというか。まーくんの時だけその」


もしかして俺でエロいことを考えてる!?なんというか嬉しいような嬉しくないような。しかし清楚な雰囲気を漂わすけど、中身は相当なアレなんだな。詳しくは言わないけど


「それで逆に咲希さんがやってほしかったことってなんですか?」

「それはお互いの体を絡み合い一夜を過ごすセッ」

「咲希さん、アウトです。咲希お姉ちゃんがそこらの猿みたいに発情してどうするんですか」

「え!?ダメなの?」


逆に何を思って問題ないと思ったのだろうか。昨日、久美さんと接触して頭おかしくなったのか?一緒に病院行ってあげますよ


「逆になんで良いと思ったのですか!?」

「う〜ん、お母さんがいいよって言ってたから」

「御姉の母上の頭は大丈夫か?」


とりあえず、お母さんも追加で病院いこう。ちょっと頭のネジが飛んでるところがあるぞ。


「大丈夫だけど?」

「自分の咲希さんのしてほしいことは!メイド服になって欲しいです!あとクリスマスにサンタクロースコスプレして添い寝して欲しいです!それだけです」

「メイド服はね、実に言うとあるんだ」


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