第12話 お姉ちゃんと一緒

どたばたした一日だった。とりあえず心身、両方ともボロボロだ

ヘトヘトになりすぎて放心状態で自分の部屋で地面に横になってる

咲希さんに抱きしめられたり、あ〜んしてもらったり、なんかスケベなこともしたし

なんか今までになかった非日常すぎて身体が追いつかない


「まーくん!ご飯だよ。ハンバーグ!」

「はい!今行きます」


一階から咲希さんの声が聞こえた。その声を聞いて僕は一階に降りてリビングに行った。すると食卓には美味しそうなご飯が並んでいた


「食べていいよ?冷めちゃうと美味しくないからさ」

「そうですね、いただきます」


俺はは席に座ってご飯を食べ始めた。まず、ハンバーグを食べた。ハンバーグは肉汁が口の中に広がってジューシーで美味しかった。すごい、やっぱり咲希さんってすごいな


「美味しいです!」

「そう?うん、上手く出来てるね!もっと食べていいからね?」

「しっかり食べます」

「ふふ、かわいいね」

「いや、なんというか恥ずかしいです!」



色々なことがどたばたしていているけど、まだ3日しか経っていないのにすごく幸せに感じる。こんなたくさん美味しいものが食べれるし、心が痛むような出来事はない

だから幸せを感じてる


「まーくん、お風呂入ってきなよ!私も入るから」

「分かった。今入るから」

「しっかりと待っていてね?タオル用意しとくから」

「は〜い。じゃあ入ってくるから」


とりあえず、お風呂でも入ってくるか。ここのお風呂は最高に良い。広々した湯船で温かいお湯がたっぷりと浸かれる。こんな最高なことはないぞ。よし風呂場に行くぞ!



「はぁ〜最高マジで最高。最高オブ最高だわ。至高」

「ま〜くん?入るよ」

「え!?あ、ちょっと!」


まずいまずい!ってお風呂場の戸が開いてああああああああああああ!アッチ向け俺

なんか物音がするなって思ったらそういうことなのかよ!


「お姉ちゃんと一緒に入ろうね?どうしたの」

「いや!?その、あ!タオル付けてる?」

「あ、うん。嫌なのかなって思って。とりあえず身体洗うから」

「あ!そこでタオル外したら!」


すぐに危機を感知して咲希さんの身体を見ないようにそっぽ向いた。けど少し遅かった。咲希さんの胸がちらっと見えてしまった。ああああもうバカッ!


「身体を洗うからにはいいでしょ?」

「は、はぁ」

「別に私の身体を見たって怒らないよ?うふふ、だってまーくんだからさ」

「でも僕には紳士っていうのが」

「紳士、紳士って言うけど私はそういうのストレートに嫌いかな。もっとまーくんは私に甘えてくれればいいんだよ?」


すごい魅力的な言葉だけど、すべてに甘えていたら俺は猿になってしまう。人間未満の下等生物になるからそれだけはダメだ


「そんな甘えてられないですよ」

「甘えてくれないと、私が死んじゃうかも」

「えっ!?」

「冗談だよ。甘えてれないと私は困ったちゃんになるよ?」


なんというか初々しい感じがする。こんな会話みたいのをしたことなくてドキドキする。お風呂に入ってるせいか身体が熱く感じる


「さぁ、入るよ」

「え、バスタオル!?」

「恥ずかしがらないでいいから、ね?」

「いやでも、それは」

「おっと!」


咲希さんが滑って自分の方に倒れてきたあああああああああああ!

そして俺の身体に咲希さんが乗っている。理性が瀕死している。だれか助けてください。ラッキースケベっていうものなんかもしれないけど理性への大攻撃なんだよ!


「うふふ、近くでまーくん見てもかわいいね」

「あ、あの〜咲希お姉ちゃん?」

「どうしたの?まーくんって温かいね。ぎゅっとしてあげる」


素っ裸の咲希さんにハグされたあああああああ!?咲希さんの透き通るようなキレイな素肌が俺の身体に重なっている。すごい、ヤバい!こんなことヤバ過ぎる!

今すぐ脱出しなければ!


「うぎゃああああああああああ!!」

「かわいい〜ふふっ」



お風呂から一人で飛び出した。あんなことやったら男の本能が発動して暴走して咲希さんの身が危なくなってしまう。これはお風呂場から脱走するのが一番だろう


「咲希さんってあんなえっちなんだ......」


今でもあの時抱きしめられた感覚が乗ってる。身体と身体が重なる感触がまだある

正直すごくえっちだった。全部がえっちだった。もう疲れた。ベットに行こう



「もう疲れた。寝よう」


寝る準備をするために洗面所に行って歯磨きをして部屋に戻った

すぐにベットに横になった。少しウトウトしてきた


「まーくん?」

「咲希お姉ちゃん?」

「まーくんの後ろに居るよ」

「夢?」


夢だろうか?身体をそっと抱きしめて耳元で囁いて話しかけてくる。そして静かに囁いてるせいか少し色っぽい感じがする


「夢じゃないよ?まーくんが起きてるならね?」

「夢じゃない?」

「お姉ちゃんと一緒に寝よう?」

「うん....おやすみなさい」


咲希さんの身体がポカポカとしているせいか目がゆっくり閉じていった

心の安らぎを感じる


「ふふっ、まーくんのかわいいね。さてと、一緒に寝れるようにしようね」





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