第9話 なんでここに!?
「ま〜くん?聞こえてる?」
「な、なんでここにいるの....?」
「私さ、まーくんと連絡先を交換してないことに気づいたんだよ!だから連絡交換しに来たんだよ?あと、教室でまーくんってどうしてるか観察かな」
いやいや、ちょい待てこの人に俺がいる教室を教えた覚えなんてないぞ?どこで知ったんだよ?え、怖いんですどぉ〜!?
「なんでここに!?1年4組に俺がいること知ってるんですか?」
「まーくんのお父さんから聞いたよ?」
「父さんがから!?」
「それより、隣にいる子はお友達?」
あっ、面倒なことにこれは完璧になったぞ。賢斗にあとでしこたまイジられるルートが見えてきた。運河ついてないな。てか今まで良いことがありすぎたのかもな
「あ、コイツは山村」
「山村賢斗と言う者であります!私はこのバカ巻きたばこと一緒に友達をやらしてもらってます。それでこの巻きたばことなんの関係があるんですか?!」
おいおい、人の名前を思いっきりバカにしてくれたな?友達イジりもほどほどにしてくれよな?
「巻きたばこ.....?」
これはまずい!賢斗、死にたくないなら今の言葉取り消せ。死ぬぞ!今、咲希さんが見たこともない鬼の形相が出てるぞ。とりあえずアイツの耳にコソコソっと言っといてやろう
「賢斗ッ!」
「まま、真希どうすれば!」
「巻きたばこって発言取り消せ」
「あ、いや〜冗談です。改めて真希の友達やらせてもらってる山村賢斗です。よろしくお願いしますハハッ....」
するといつもの優しい顔の咲希さんに戻った。あぶね〜!てか、どんだけ俺の事好きなんだよ。今ので許さないとか相当だぞ?
「あ、そうなんだ!山村くんねぇ〜覚えとくよ!私は咲希。よろしくね?」
「は、はいっ!」
「あと、まーくんの名前でおちょくるのはやめてね?」
「す、すいません!以後気をつけます!」
お前、マジで気をつけた方がいいな。たぶん次やったら片腕がなくなっていそうだもん。てか咲希さんがキレるとああなるんだな。怖いし、そうはなりたくないから気をつけよう
「それでまーくん、連絡先交換しようっか!」
「そうですね」
「えっすごいスマホ古いけど大丈夫?」
グサッと胸に刺さった。悲しいけど、これなんだよ!格安でケチケチのスマホなんだよ!すぐに画面のフリーズとか処理落ちが起きやすいし、さらにバイト先の先輩が落としたせいでスマホ画面がバキバキになってるし嫌なことしかコイツにはない。もうこりごりだ
「さ、咲希さん!その発言はヤバいですよ!そのこういうことで....」
ヒソヒソと話してるけど、たぶん俺の禁句ワードを色々と教えてんだろうな
けど、もういいよ。自分で好きに買い換えることが出来る環境になったし
「ご、ごめんね!ごめん!私まーくんのこと良く理解してなかった!ごめん?嫌わないで!その決してまーくんをバカにしてる訳じゃないから!お母さんに新しいの頼んどくから、ごめんね!」
やべ、今日も抱きしめられてる。でも死ぬほどツラい発言ってわけじゃないから別にいいけど、この抱きしめはずごくいい。心が安らぐ。咲希さんに抱きしめられると毎回こうなる。毎回昇天しそう
「それで連絡交換しようっか!スマホはなんとかしてあげるから」
「え、マジですか!?連絡先交換っすよね、アレうまく動かない?あぁ、これです」
「あっ、これでいいかな?まーくんの」
「はい、そうですね。逆にこれですか?」
「そうだよ!これでまーくんの連絡先ゲットだね!それにしてもスマホは...うんなんとかする。お姉ちゃんらしく、なんとかしとくからね!それじゃあね」
そう言って教室から出ていった。いや〜朝から気が緩めないな。添い寝に連絡先交換、そしてスマホやらともう訳分かんない
「ふぅ〜なんとか終わった」
「おい!さっきのがお前の姉ちゃんなの?」
「あ、うん。そうだね」
「えええええええええええええええええええええええ!?マジで!?」
そんなに驚くか?でも咲希さんめっちゃキレイでかわいいから、そんな人が姉だって言ったらよく考えればビビるよな。でも今頃に言うんかい
「いいなぁ〜かわいいかったなぁ。俺も真希みたいにハグされてえええ!柔らかそうなお胸に抱きしめられて、真希許さん!お前を殺す」
「俺を殺したても咲希さんがお前の姉にはなるわけじゃないからな!」
「クソおおお、真希ぃ....!」
そんな嫉妬してないで彼女作りとか始めた方が早くないか?今は便利な時代だからスマホ使ってでもイケるとか聞くからなんとかしろ
「嫉妬したってなんも生まないからな!」
「分かってるわい!この野郎」
「ん?なんかメッセージが来たみたいだ」
スマホ見ると咲希さんからメッセージが来ていたそこに書かれてるメッセージは
『お昼、お弁当持って2年5組に来てお話したいから』と書かれている....って!
今度は何が起きるんだよおおおおおお!
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