第64話 「ひとりじゃないから。 行ける場所がある。」

今日はちょっと。エッセイを。


最近の水ぎわ、小説の書き方がよくわからないので

とある先生、についていると思ってください。

ま。

プロですよ、相手は(笑)

彼女の書いたものを読ませてもらう。

同じお題で書く。添削していただく。

直す。


よくなる。

絶望する(笑)。


その繰り返しです。

一発目から決まらなきゃ、プロになれないよな、と我ながら思うので

絶望するわけですよ(笑)。


そんな日々の中で彼女が言った。


『このキャラね。もうちょっと頑張らせてよ』

『え? けっこう、がんばらせちゃってますけど』

『うん。でももう一回ね。どん底に落としてみて。大丈夫、這い上がれるキャラだから』


彼女は、すきとおるように笑った。


『読者はね、がんばるキャラが好きなの。どん底でうめいて、あがいて、苦しんで。でもそこから、もう一度立ち上がるキャラが、スキなの。

どうしてかわかる?』


『……ドラマがあるから?』

『ちがう。

実生活では、みんな頑張れないからよ。ここで踏ん張らなきゃ、って思うところでも、踏ん張りきれないことが多いから。

だから代わりにマンガでも小説でも、キャラが立ち上がってくれれば、みんな嬉しいのよ。応援したくなるの』


というわけで。

水ぎわ、まだまだ修行中(笑)。

倒れるたびに立ち上がるのは、楽ではありませんが

少なくとも、自分が倒れていることはわかるようになりました 笑。

いやさ、これまでは。

倒れていることにも気づいていなかった(笑)。


倒れているとわかれば

何度でも。

なんどでも。

なんどでも。

立ち上がれる。


どこまで行けるかわからないけれど。

自分が立ちたい場所が見えてきたので

ちょっと、ほっとしています。


ひとりじゃないから。

行ける場所がある。


あなたに伝えたいんです

ありがとう、と。

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