第38話 「おれの数字を、引っぺがして」さあ来たよ、これがパンダの詩でしょう⑩

『あの人に会いに 穂村弘対談集』穂村弘より

「ここに世界があって自分が生きている、っていうこと」甲本ヒロト



★★★

「おれの数字を、引っぺがして」


『年齢なんて、数字に過ぎないですよ』

9歳年下のミュージシャンは、クロムハーツの指輪をきらめかせて言う。

目の前には透明なラムのグラス。


『そう。じゃあ、きみから年齢をのぞいたら、なにが残るの?』

『おれ。おれ自身。おれだけ。おれひとり――それじゃ、たりませんか』


たりませんか、と聞かれて。

たりないわ、と答えるのでは。

切なささえも、にじまない。


私は2ミリ、きみに近づく。

『その数字、ひっぺがしたら怖いわよ。いまのきみに、若さ以外の何があるの?』

『しりたければ。ゆりさんが引っぺがしてください――しょせん数字だ。

今さら逃げ出すのは、なしだぜ、そっちだって』


二人の間には、ボトルで買ったグレイスラム。

沖縄から届いた緑の瓶。

さて、このみずみずしい緑。

どうしようかしら。



★★★

今日の詩は

さりげなくR18(笑)。

ね、パンダ、調子に乗ってきたでしょう(笑)?


昨日は、うっかり出す予定のない詩を出してしまいました。

現在は下書きに戻っております。

コメントやハートをくださった方、すみません。


水ぎわもまだ。

まだまだだ、とゆうことです。


それでは。今宵も佳き秋を。

おやすみなさい。


あっ、明日から水ぎわ、ちょっとお休みいただきます。

次回は来週の月曜日ね!

140字は、旧作を予約投稿しました! 4日ほどお題と違いますが

お許しあれ(笑)

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