第39話 「さいごの。恋」やっぱり今日も出すよ、詩人ですから⑪


『旅人よ どの街で死ぬか。』伊集院 静

「まずは今座っている椅子、立っている場所を出ることである」



★★★

「さいごの。こい」


最後の日はいつになるだろうかと。

ずっとおびえていました


死刑囚のくびすじから

最後の鼓動が流れていくように

私は時間を削り落としていった


あなたが離れていったいま

私の中には、こんこんと湧く 静かな泉だけが

残りました。


それを愛情と呼ぶのはおこがましいが

やはり愛情と呼ぶしかない強靭さで


湧きだしてくるものがある。


あなたの体温を、はじめて手でかんじた日から

積み重ねてきた覚悟が

私の横顔を支えている。




強情を手放したら

顔が変わったといわれるようになりました

水を水のままで

火を火のままで、渡せる顔に。


どうも

あなたのお父さんに出あったころの顔に

もどったらしいです


いってみればあなたは

私の最後の恋でした。

ありがとう

長い幸せな日々


めぐが、いつもしあわせでありますように

あなたの頭上に

白くひかる 祈りを



★★★

あんなに長いあいだ、一文字も書けなかったのに。

言葉があふれてくるようになりました。

読まれたいという欲求が追い付かないスピードで

言葉が走り出すようになりました。


ここに戻ってきて、よかった。

友人にまもられている世界に戻ってきて

本当に良かった。

そう、素直に思います。


まだまだ力が足りていない部分もありますが

右肩の後ろに

見たものをつねに言語化しようとする体系が乗っているのを かんじます。


水は水のままで

火は火のままで

あなたに届けたい。



いまは仕事がぎゅうぎゅうなのだけれど(笑)

ここで書くことで、支えられている日々があります。

あなたに

感謝と愛を。

パンダに、小説でかせぐ小銭を。いや、もうちょっとほしいんだよ。もっと書けってことだな(笑)


ひんやりした秋の夜長です。

急に冷えてきました。ご自愛ください。

おやすみなさい。


明日も書くよ。

明後日も書くよ(笑)

それがあなたとの やくそくだから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る