飽きずにやる

 ただそれだけでいい。本当は、誰もあなたを傷つけようとはしていないし、苦しめようともしていない。そして、知覚しようともしないのだ。だからこそ、飽きない事が大切なのだ。動機を他者に依存すると、他者の不在が筆を折る。故に、ただ進み続ける事。ただ文章に臨む事。それさえできれば、後は何でもできるだろう。世界を救う事だってできるかもしれない。つまり、それくらいとんでもない事なのだ。たぶん。


 実際のところ、成功する人、何かしらの結果を出す人というのは、そうやって飽きずにいる訳だろう。諦めないのではなくて、飽きない。それはつまり、成功するまで続ける様なものではないか。そう考えるから難しくなるのだ。ただ続けているだけだ。続ける事が無意識に限りなく近づくだけだ。


 そうやって、何もかも無意識のうちにこなせる人なんて、そうそういないのだ。おそらく、この世に一人いればいい方だ。後の全ての人は、なんだかんだで意識しながら生きているのだ。飽きずにいる人の数も、きっと同じくらいだ。だから、そんな居もしない人を気にして生きていくよりは、自分にできる事をした方がいいだろう。そして、僕は今そうしている。あなたもそうする時なのではないか。


 とにかく、明日も僕は続けなければ。僕の人生を続けなくては。その為にも、今日を生きなければ。それだけだ。それを飽きないでいるだけだ。たったそれだけでいいのだ。それだけで、生きていけるものなら。

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