紅い男

 お世話になった方々への挨拶も昨日のうちに大体済ませ、迎えた出立の日の朝。


 ヴァルター団長たち傭兵団の皆は、ずっと働き詰めだったためにもう数日ここで団員の休暇を消化してから領都へ戻るそうです。先の戦闘で魔力枯渇しかけたミリィさんも、まだ本調子ではないため同様に。

 そのため皆とは一時のお別れで、今はここにはいません。


 すでにレオンハルト様麾下きかの兵たちの大半と、補充要員としてこの町に派遣されていた衛兵の皆さんは先に領都へ発ち、今は領主様の護衛(という事になっています)の騎兵隊のみが同行するみたいです。


 そんな事情によって、思ったより閑散としている、集合場所である東門の前を、時折敬礼してくる方々に微笑み返し、小さく手を振りながら進んでいくと……


「あ、皆さんこっちです、こっちー!」

「ティティリアさん! あなたも一緒に行くんですか?」


 大きく手を振って呼んでいるティティリアさん。小走りに駆け寄ると、彼女が両手のひらをこちらに向けて掲げたので、軽くパチンと手を合わせ、そのまま指を絡めてその滑らかく柔らかな手を握ります。


「ふふ、いつもは領主様と一緒の馬に乗せてもらうんですが、今日は姫様も居るし……こっちも良いかなって。いっぱいお話できるといいね?」

「はい、私も楽しみです」


 両手を繋いではしゃぐ私達。順調に行程を消化しても七日間という長い道のりですが、彼女も一緒ならあまり退屈もしなさそうです。


「……本当に仲良くなったな、二人とも」

「それはもう。一緒に色々と秘密を共有した仲ですから、ねー?」

「はい、もうすっかりお友達です。ね?」


 レイジさんの言葉を受けて自慢げに言い、にっこりと微笑みかけてきた彼女に、笑い返す。

 この数日、一緒に町を散策したり、一緒にお茶をしたり……一緒に色々と……そう、愚痴を言い合って、付き従っていたレオンハルト様の怜悧な御顔に冷や汗を掻かせたりした私たちは、そう、もう親友と言っても過言ではないはずです!


 ……ちょろい? なんの事でしょうね? あとレオンハルト様は本当にごめんなさい。


「というわけで……あまりニブチンなままだと、お姫様取っちゃいますからね、騎士様?」

「……は?」


 突然言われた事が分からないらしく、頭に疑問符を浮かべるレイジさん。って、ちょっと待って!?


「あ、あのぅ、それは……まだ心の準備ができるまで秘密に……」

「あー、ゴメンゴメン、分かったから、そんな泣きそうな顔しなくても、ね?」


 あわあわと誤魔化そうとしていたら、軽く抱きしめられ、落ち着かせるように背中をポンポンと叩かれました。


 ……泣きそうにはなってないですよ?






 ◇


「……なぁソール。俺、なんかしたか?」


 そんな、首を捻って呑気な感想を漏らしている当事者に、私は頭を抱える。


「……私も、イリスはともかくレイジまでここまで鈍いとは思っていなかったな……」

「……何の事だ?」

「自分で考えろ……なんでお前ら二人とも、お互いの事になると途端に鈍感になるんだよ、もう……」


 ワザとやってんのか、いい加減にしろ。

 あまりのじれったさに、衝動的に頭を掻きむしる。イリスには秘密にしてほしいと言われたし、私も当事者間で解決するべきだと思うから黙っているが……いっそ全部暴露してやろうかと半ば本気で考えながら、私は諦めにも似た気持ちで皆について行くのだった……





 ◇


「ふふ、皆様、仲がよろしいようで何よりですわね」


 割り当てられたという馬車へと向かいながら談笑していると、不意に掛けられた、おっとりとした女性の声。これは……


「おはようございます、皆さん」

「あれ……アイニさんと、ハヤト君?」


 てっきりこのままお別れだと思っていた二人が、私達に割り当てられた馬車の外で、旅装で先に待っていました。

 それと……ハヤト君よりもさらに小柄な、外套を纏った人が一人……


「それに……ガンツさん?」

「ウム、私モ一度、帰ルコトトナッタ。アイニ嬢共々、ヨロシク頼ム」


 胸に手を当て、小さな体にも拘らず何故か様になっている貴族風の礼をする彼に、思わず私もスカートを摘まんで軽く膝を折る。


「色々事情もありまして、私達も領都に一緒に行くことになりました。これからも、よろしくお願いしますね?」

「……ってわけだから、よろしく」


 そういつも通りふわふわとした様子で語るアイニさんと、そっぽを向いてそっけなく言うハヤト君。

 お別れじゃない、まだ一緒に居られることが嬉しい。けれど……


「診療所の方は、大丈夫なんですか?」

「ええ、町の皆からは惜しまれましたけれど、それは領主さまが新たに開業したいという方を推薦してくださったので、お任せしてきましたわ」


 なるほど……きっと、町の男性の方々はさぞやガッカリしたのでしょうね。


 レイジさんと兄様が、長距離の乗馬での移動に慣れたいと言って馬に乗る事を希望したため、それ以外のメンバーで馬車に乗り込みます。


 最後に私も乗り込もうとしたその直前、ふと背後を振り返ってみると……レイジさんが騎乗用にあてがわれた馬の首を優しく撫でながら、「しばらくの間、よろしくな」と語りかけていました。

 この数日、暇な時間ができるたびに練習を繰り返していたようで……すっかり乗馬が気に入ったのでしょう。その様子に、ふっと笑みが漏れました。




「……全員揃っているようですね」


 座席に座ると、自分の馬にまたがったレオンハルト様が、こちらの様子を伺っていました。


「あ、領主様、バッチリです!」

「レオンハルト様、お手数お掛けすると思いますが、よろしくお願いします」


 腰掛けたまま頭を下げると、彼はとんでもない、と、僅かに表情を緩めました。


「勿体ないお言葉です。領都までおよそ七日間、長旅になりますが、何かあれば遠慮なくお申し付けください」


 そう言うと、手綱を操って窓から離れていく。


「では……皆の者、此度はこの町での任務ご苦労だった。私達も帰還するぞ!」


 彼が手を掲げ、よく通る声で周囲の騎兵さん達に声をかけると、レオンハルト様の号令に合わせて歩み始めた騎兵と共に、馬車が静かに動き出しました。門を出て、ゆっくりと視界から離れていく町を窓から眺める。


「姫様は、こっちの方に飛ばされて来たんだよね? この世界の領都は本当に大きな街だから、きっと驚くよ」

「街、ですか……少し怖いですが、楽しみですね」


 向かうは、領都ローランディア……今居るローランド辺境伯領の、文字通りの中心地。

 この世界に来て初めての、多くの人が暮らす栄えた都市となるのでした――……









 ◇


 ――その男は、一言で言うのであれば……そう、とても紅かった。


 一八〇センチメートルは優にありそうな長身に纏うのは白いシャツに黒のスラックス。それだけであれば普通なのだが、その上に、所々革や金属で補強された、鮮やかな赤いコートをまるでマントのように肩に引っ掛け、何やら長い……身の丈を超えるような、棒状の何かの包みを肩に担いでいる。

 まるで遊び人の様に軽薄そうな表情を浮かべたその顔には燃え上がる炎のような紅い刺青が頬に刻まれ、しかしそれでも尚、何処か気品すら感じさせるように整った顔立ち。

 その顔は肩よりもやや長いところまで伸ばされた豊かな深紅の髪に縁どられ、さらにそれを、顔の左半分を隠すように、これまた炎のような模様の紅いバンダナによって包まれている。


 ……美男子なのはおそらく間違いないだろう。しかし、その風情は、あまり積極的に関わりたくないような類の者に見えた――




「なーなー、兄ちゃん、またあのバリバリー、ズドン! ってなるやつ見せてくれよー」

「嫌だっつの、タダじゃねぇんだぞ。あと俺は忙しいの!」

「なー、この髪染めてないってマジ? なんでこんな真っ赤なの?」

「いて、痛ぇ!? オイ引っ張んな、こら!」




 ――ただし、イタズラ盛りそうな年頃の少年数人にぶら下がられ、引っ付かれ、困り果てていなければ、だが。





「だぁあ……ようやくどっか行ったか、ハゲたらどうすんだ、小僧どもめ……」


 何故か面白がって纏わりついてくる少年達を振り切って、目的の場所……町の中心にある噴水広場に来ると、今日も落ち込んだ様子で噴水の縁に座り込んでいる、十歳前後の少女の元へと歩み寄る。


「おい、ちみっこ。まーだベソかいてんのか」

「……え?」


 ノロノロと顔を上げた少女の前にしゃがみ込んで目線を近くすると、泣き腫らしたらしく真っ赤になったその少女の目の前に、小さな黄色い果実のついた薬草を突きつける。


 ……このちみっこの母親の、持病の薬に必要な材料なんだそうだが、最近になって群生地に魔物が住み着いて採取できなくなり、薬が高騰して手に入れれなくなっていたんだとかなんとか。


「ほい、これ、探してたミクラマ草の実。これで良いんだよな?」

「え……おじちゃん、本当に採ってきたの? 大人のひとたち皆、あそこはもう魔物の巣だから無理って言ってたのに……」

「大丈夫、そいつもきっちり始末してきた。もう町の連中も取りに行けるはずだぞ?」

「ほんと!?」


 ぱぁっと笑顔を輝かせ、俺を憧憬の眼差しで見て来るちみっこ。


 ……ま、余裕ぶっこいて向かってみれば、正面から突っ込んだら流石にヤバい数の魔物ががひしめき合っていて、遠くから見た瞬間顔が引き攣ったけれど、それは黙っとくか。

 問題は予想外に消費した弾代だが……実は懐が寒いのを通り越して凍え死にしそうだが、それもそっと心の底に仕舞っておく。


 途方に暮れてべそをかいている少女の前を通りがかっちまったのが運の尽き。

 見捨てるのも後味が悪かったので、ぱぱっと採取してきたが……ちっと足止めを食ったが、ま、この笑顔が見れただけでも悪い気はしない、そういう事にしておこう。でないと精神衛生上よろしくない。


「ふっふっふ。まぁ、俺様はすごーく強ぇからな。あと、おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんな?」

「うん、おじちゃん!」

「あら……」


 おじちゃんは確定なのね……がっくりと肩を落とす。確かに、『向こう』じゃアラサーだったけどなぁ……っと、落ち込んでいる場合じゃねぇな。


「ほら、それより早く母ちゃんに持ってってやんな」

「うん、おじちゃんありがとー!」

「おう、母ちゃん大事にしろよー」


 何度も振り返って手を振りながら走り去っていくちみっこに軽く手を振り返しながら、荷物を抱え直して再び元来た道に引き返す。


「やー、良い事した後は気持ちいいなー……いいなー…………って、何やってんだ俺ェ!?」


 十分に、少女に依頼の品を渡した広場から離れたところで、我に返って叫ぶ。こんな道草喰ってる場合じゃねぇし!?

 気が気でない、こうしている間にも、きっと転生したてのレベル1で飛ばされたはずの『彼』がどうなっているか。


 ……っていっても、なぁ。


「広すぎるんだよ……この世界……」


 ひと月かけてようやく、南大陸『フランヴェルジェ』から北大陸『ノールグラシエ』まで来たが……ここから先が手詰まりだ。

 あの日あの時に『彼』が居た地点を考えれば、何事も無ければこの国内どこかに居るはずと思うが……それにしたって広すぎる。


 何の情報も無しではどうにもならない。とりあえずは、転生の間のあった神殿を目指して西へ行ってみるしかねぇか……


 そう行動方針を決めると、そういえば朝から何も食っていなかったことを思い出した。

 その辺の道端の柵に腰かけ、何の肉か良く分からないが、とりあえず安かったので買い込んでいた謎肉ジャーキーを取り出して、齧る。途端に口に広がる燻製の香りの中に、香辛料と凝縮された赤身肉の旨味。


 しかしこのジャーキーもそうだが、野営用の干し肉……石のように硬く、塩辛いため煮込んでスープにでもしなければ食えたもんじゃない……もだいぶ残量が心許なくなってきた。いいかげん、どっかで金稼がねぇと自給自足の狩猟生活になりそうだ。


「はぁぁ……どっかでぽろっと情報流れてこねぇかなぁ……」


 が、しかし……このノールグラシエ王国の二番目に大きな都市である、交易都市コメルスを発ってやや西方、程近い場所にあるこの町の、住宅街の昼下がりはとても穏やかな時間が流れていて、耳に入ってくるのは子供の遊ぶ元気な声ばかり。もっちゃもっちゃと硬い肉を齧りながら、ぼーっと空を眺めて黄昏ていると……


「……なんじゃ、若いのが道端に座り込んで」

「……あ?」


 不意に背後からかかったしゃがれた声に、まさか自分のこの風体で話しかけられるなどと思っていなかったために、間抜けな声が漏れた。






「やー、助かったぜ爺さん」


 ガタガタと荷馬車に揺られながら、救い主……行商人だという爺さんに礼を言う。

 なんでもさっき俺があのちみっこに薬草を渡すのを見ていたらしく、たまたま目的地が同じで、西の方へ行くのだという事なので、護衛代わりに乗せてもらったのだ。


 ……情けは人の為ならずってのも、あながち間違いじゃなかったな。おかげで徒歩で何日も歩かなくて済んだ。


「爺……まぁいいか。ところで、どこまで行く予定なんじゃ?」

「どこまで行けばいいかな……とりあえず、ひたすら西だな」


 最悪、『彼』があの日に居たはずの、転生場所であった神殿までとりあえず遡って進んでみて、それで見つからなければまぁその時はその時だ。


「ってことは、ローランド辺境伯様の領か」

「そうそう、そっから先は進むかどうするか迷い中だ」

「そこから更に西って……そっちに行商してる儂が言うのもなんじゃが、その先は何も面白いモンは無いぞ? 海を渡って西大陸に渡ったほうがまだ……」


 そこまで語ったところで、爺さんがふと言葉を止めた。


「……いや……そういえば……もう半月以上も前の話なんじゃが、ちょいと所用で辺境の村に木材の買い付けに行ったときに、辺境にはずいぶんと不釣り合いな、えらい綺麗な娘さんを見たのぅ」

「……あ?」

「それと……その帰り、国境に向かう途中で後ろ……村の方がなんだか強く光ったと思ったら、スッと疲れや腰の痛みが綺麗さっぱり吹っ飛んだが……何だったんじゃろうな、あれは」

「それだぁ!!」

「ぬぉっ!?」


 爺さんが驚いてこちらを振り返ったが、こっちとしてはそれどころでは無い。詰め寄ると、その肩を揺さぶる。


「なぁ爺さん! あんた、そのローランド辺境伯領まで行くのか!?」

「あ、ああ……そのつもりじゃが」

「……頼む! 俺もそこまで乗せて行ってくれ! 何なら護衛代わりなんて言わずきっちり護衛もしてやる、報酬は最低限の食事だけで構わねぇ!」

「そいつぁ……儂としてもありがたい話だが、いいのかい兄さん?」

「ああ、頼む、この通りだ!」


 荷台に膝を着き、床に額が触れるほど頭を下げる。


「……まぁ、事情は分からんが、そういうなら。それと、正規の相場の護衛料はちゃんと払うぞ?」

「ありがてぇ!」


 ああは言ったものの、『こちら』に飛ばされた際に所持金は無くなって、今は手持ちの物から金になりそうな物を売り払って食いつないでいる身だ。あって困るものではないし、ありがたく貰う事にする。


「しかし、兄さんの担いでるその荷物……ものすごい長さじゃな、槍か?」

「……ん? これか?」


 爺さんが、俺の担いでいる包みを指さしてそう尋ねる。頼もしいズシリとした重量を肩に伝えて来る、俺の相棒。


「槍じゃねぇよ、もっとスゲェもんだ……ま、爺さんが腰を抜かすといけねぇから、出番がないのが一番だけどな」


 なんせ人に使うには威力過剰過ぎる。襲ってくる悪党に容赦する気も無いが、使わずに済むのであればそれに越したことは無いだろう。


 ……弾代がもったいないし。


「……なるほど、南大陸の兵器か」

「ん、分かっちまうか?」

「そりゃの……お主、魔族じゃろ」

「あー……バレてたか。そうだよ、ほら」


 髪とバンダナに埋もれるように隠した角を見せてみる。爺さんはあまり気にした風は無いが……


「……こっちではあんまり大っぴらにしない方が良いか?」

「いや、問題ないじゃろ。今時、天族だ魔族だで諍いなどそうそう起きんよ。ただ……」

「……ただ、何だ?」

「数年前、儂らの国の『宝石姫』様にしきりにプロポーズをしていた南の国の馬鹿王子のせいで、多少評判は良くないがのぅ……あ奴が姫様と同時期に失踪したせいで、当時は『あの野郎が攫ったにちげぇねぇ、ぶっ殺してやる!』と、それはもう酷い評判じゃったわ」


 やれやれ、と肩を竦める爺さん。


 ……マズい、めっちゃ覚えある。冷や汗が止まらない。


 これって、あれだよな。ゲームの時のイベントなんかで顔を合わせるたびに、俺がプロポーズしては即「ごめんなさい」と断られるのが一種のお約束になっていたんだが……なんでこっちで実際にあった事になってんだよ……!


「あー……あぁー…………」

「なんじゃ、変な顔して……まぁ、あまり期待はしとらんが、よろしくな兄さん。えぇと……」

「っと、そういや名乗ってなかったな。俺はスカーレット……スカーレット=フランヴェルジェだ、スカー、って呼んでくれ」

「…………ん? ……フラン……ヴェルジェ?」


 ……まぁ、気付くよな。南大陸と……そしてその全てを統べる大国と、同じ名を持つ者の出自など、カタりでなければ他の可能性はまずありえない。


 ごくりと、喉を鳴らす。さっきの話の後だとおっかないけれど、折角こうして善意で馬車に乗せてもらった手前、ここで誤魔化すのもなんか嫌だ。


「……あー、その……多分。あんたの言う、南の馬鹿王子だ」


 ――この後、めっちゃ馬車から蹴落とされそうになり、必死に説得した。死ぬかと思ったぜ……

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